妄想特急999

ブレーキ壊れた妄想特急ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ止まるときは何かにぶつかる時。MOVIE!BOOK!COMIC!TRAVEL!「欲望」という名の列車に乗って日々加速中!まずは https://mousouexpress.blog.jp/archives/6265440.html を読んでもらえれば。

2009年07月

多くの男の人がこの映画観て
気が触れてくんないかなぁ。
『それでも恋するバルセロナ』

「人生は退屈で、短い。なんでもやっちゃおう!」
直球でナンパしてくるバビエル・バルデム。
「(・∀・)ソッカ!! なんでも経験しなきゃ!男とも!!」……
なーーんて、世の男子は思わないか。

逆に手当たり次第、ほかの女性と浮気しだすか。
いや、ノンケだが、「俺、男とやってもいいなぁ」
少しでも興味アル方、ご一報クダサイ。
( ゚Д゚)アライヤダ!!  映画はそんな話じゃありません。
それでも御年70半ばのウディ・アレンがこんなラブコメを
紡ぎだしちゃうのもスゴイ(≧ё≦:)

バビエルのことを「大してもカッコ良くないのに!」
形容するセリフがでてきましたが、
欧米人規準でも“notハンサム”なこと確認できて良かった。

いや、スペイン人、もっともっとカッコイイ人
たーーくさんいるもん。
かの地を訪れたときも、男性のカッコ良さに身もだえ。
(けど、その中ではバルセロナって、
いちばんレベル低っ!って思ったのだが)
イスラムもキリストも、アフリカの文化さえ
なんでも受け入れたあのスペインの大地と
この映画のラブ・アフェアが合ってたよ!!

(てか、あんなに長くバカンスがあって羨ましいのぉ)

なによりもね、ペネロペ・クルス!!
あたしこのブログでお決まりの褒め言葉ですが
“舞台あらし”!!@ガラカメ
バビエルの別れた妻役で、後半から登場なのですが
ヒステリックで、パッションあふれる彼女の役柄で
映画が一気に色づくっていうか、

真っ赤なブーーーゲンビリアーー!!
(スペインの国花はカーネーションだったさ)
セックス・シンボルと評されるスカコさんも
彼女の前では、ただの“おっぱいちゃん”。


世の中は夏になり、ますます薄着の男性諸氏。うひひひ。
顔が多少ダメでも、この腕になら抱かれてもいいなと
(上から目線)電車内で「この中でなら誰とヤレるか」
勝手に妄想逡巡の日々。

誰か「ひと夏の恋」よろしくお願いしまっーーーす!
とか言って、じつは好きになると10年でも何年でも
好きでいるので(そんくらいの覚悟なきゃ好きにならん)
「恋」には至りません。
面倒くさくないので(ウソ)、
気軽に声かけてーー!(まだ言うか)

感情のままに生きればイイ!!
そんな気分にさせてくれる『それでも恋するバルセロナ』

ちょっと仕事で壊れてるので……。

最近 いろんな意味でドキっとしたのを

まずはお久しぶりジュード・ロウ。
こんなスケスケのシャツ着ちゃうナルぶるにドキっ!
(嫌いじゃないです)

妄想特急

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続いてハル・ベリーの旦那さん。

妄想特急
妄想特急

やっぱ、金さえあれば、男は繋ぎとめておけんのよ。
40歳相応の(でもまだ細い?)ジュリア・ロバーツの
旦那さんの腹筋にドキっ!素人に思えん。

妄想特急

“忙しいふり”をしてるだけかもなぁ。
もちろん、夜遅くまで仕事はかかるんだけど
こうやって合間にブログを書く時間もある(*゚ー゚)ゞ
毎週、同じことを繰り返してるから
コツもつかんでるし。

いや、いや、不服があるわけでなく
むしろ楽しい、周囲の人は好き。
いつのまにか、その安住の地に寛いでて

新しい世界には閉ざしているのかなぁ?
異性を好きになる人生だったら、
婚活とかに、精出してる頃?
ゲイ用の出会いSNSもいっぱいあって
登録はしてるんだけど、
ネットって、どっか怖くて
実体のない人に、この自分のとどまる事をしらない
パワーをぶつけても、迷惑な(怖い)だけじゃん?


でも、扉をたたいてくれる人には
ちゃんと開こう。

(股間をたたく人に、股は開くさ!)
年齢や忙しさを理由に、閉じるのは止めよう。
誰かや、出来事に遭遇して
昨日の自分には戻れなくなるとこから
ドラマは始まるんだよね。


ハリウッド映画の名脇役リチャード・ジェンキンスさんが
(曽我ひとみさんのダーリンはチャールズ・ジェンキンスか!)
アカデミー主演男優賞にもノミネートされた映画
『扉をたたく人』
すんごい良かったよ。
(きちんとした映画評は、7日付けの朝日新聞で
沢木耕太郎さんが書かれていたので、読んでみて)
こういう限定公開の小品が評判で
上映館が拡大していくところは
アメリカって羨ましいなぁ。

(だから『ディア・ドクター』の劇場数
増やしてくださーーいっ!!)


なるべく多くの人に、観てもらいたいな。


やっぱ真の女優は、代役でも
その舞台をさらわなきゃいけんわけですよ。

乙部のりえ@ガラカメは
そこが甘いんですたいっ!

チャンスを確実にモノにしなきゃ。

ニコール・キッ子さんの代役で手にした
『愛を読むひと』ケイト・ウィンスレット。
もうすんごいっすよ。
今さらキッ子じゃ想像できない。
(ミッシェル・ファイファーの代役で
『羊たちの沈黙』のジョディ男さんみたい)

あたしは父が闘病中、病院へ見舞いに行くたびに
身の置き所がなく、しゃべることもなく
黙々とこの原作『朗読者』を読んでたんですよ。
父の死期が迫ってるのに、楽しいことしちゃいけないんじゃ?
笑っちゃいけないんじゃ?
息がつまりそうで、この小説に身が入らなかった。
そんな思い出。

で、映画自体は(今さらですが)
『ダークナイト』や『グラン・トリノ』を差し置いて
アカデミー賞にノミネートされる作品か?と
少しばかりの疑念もあるんですが
とーーにかく
ケイト・ウィンスレットがイイっ!!!

彼女と少年役(デヴィッド・クロス )が
出てくるだけで、この映画が生命力を持つっていうか

あぁ 男と女 ドラマティーーーークレインっ!!!と
思わず稲垣潤一をタメいっぱいに歌いだしそうでした。

(大人になってからのレイフ・ファインズは
しかめっ面するだけでつまんないよ~)

てか、前半は「青い体験」状態で、
目の前のおやじがゴソゴソしだした折には
「おめぇ、映画館でひとりHしだすんかいっ」って
焦ったわよ。(飲み物取り出してただけでした。
あたしってば、早とちり。てへっ(*゚ー゚)ゞ)
まぁ そんくらい、おかまのあたしがドギマギするくらい
「性」?「生」?「聖」に満ちていたケイトのヌード。
今年のアカデミー賞、正直『いつか晴れた日に』
『タイタニック』やら『エターナル・サンシャイン』らの
合わせ技かと思ってたけど、この作品一本で決まりでしょ。
彼女の演技っていうか、ハンナという女性の人生を
垣間見てるだけで、ハラハラと大粒の涙がこぼれたもの。

結婚もして、子どももいるのに
なんで、あそこまでの孤独を演じ切れるんだろ?
“女優”って環境じゃないんだよね、生き様か。
(少し前の身長のギャップネタだけど、
彼女も169センチあるように見えん)
男社会のハリウッドだけど、なんだかんだ言って
「女が主役を張れる」映画があるのは羨ましい。
日本だと、いまだ吉永小百合オンリーだもん。
「ヤンクミ」……?!仲間た、ん??

予告がやってたけど、テレビとなんら変わらなかったよ。
話も、スケールも(笑)
日テレだから、来年の日本アカデミー賞に
主演女優でノミネートでされちゃうんかなぁ?

ちなみにあたしは「朗読」されるなら
竹野内豊くんの声がいいなぁ。

声が良い人って声帯(のど)が強そうで
精力も強そうじゃない?羽賀研二とか。

(って、いつのまにやら下ネタ)
美輪明宏さんの「黙れ!こぞう!」@もののけ姫も好き!
(これは下じゃないけど、話がどんどん逸れてしまってる)
あたしの声?10代の頃、ひとりで
「オールナイトニッポン!!」ってラジカセのテープに吹き込んで
妄想ラジオ番組つくってたんだけど
再生して、愕然としましたね、自分の声に。

キャァ━━━(艸゚Д゚ll)━━━ァァ!!

熱く語りたいんだけど、眠くて、眠くて。
久々に、明け方まで一気読みしちゃったよ。
桐野夏生さんの『IN』
もうね、どぉーーーっぷりと
暗闇を、果ての見えない暗闇をはいずってはいずって

抜けきった先は、荒涼とした魂の墓場。
それでも「読書が好きで良かった!」と
心底思える読了感だったんだよね。


正直『グロテスク』以降
(この作品はあたしが人生で
好きな本ベスト3に入るし)
桐野さんの作品は、振れ幅が伸びきりすぎちゃって
「つ、ついて行けないっす、桐野姐さん…」って
引き気味だったんすよ。
それに

「たかが恋愛、と
笑う人々は
何も知らないのだ。」


のキャッチには、惹かれていたんだけど
恋愛の“抹殺”、相手の心を“殺す”という
テーマに、自分が飲み込まれちゃうんじゃないか
怖くて手に取れなかったの。

そしたら、会社で読書好きの女の先輩が
(今年定年で、独身の女性)
「すごい面白かった」と貸してくださったの。

怖る恐るページを開いた先には
開けちゃいけない、でも開かずにいられない禁断の扉。
そして読書という名の、時間も空間も忘れちゃう
“旅”にレッツゴーでした。


内容に興味ある方は、自分で調べてください(笑)
島尾敏雄さんの『死の棘』をモチーフにした
愛するが故に、憎むが故に、
夫を、妻を、愛人を、家族を、心を、愛を
壊して(殺して)生きていく話なんだけど
コレって桐野さんの私小説なんじゃ?
桐野さんのwikiはもちろんのこと
「桐野夏生 不倫 噂」とかで検索しちゃうくらい
もう自分の感情や心臓をえぐり取ったんじゃ?って
思うほど真に迫ったものでした。

もうひとつのキャッチコピー

「小説は悪魔ですか。
それとも、作家が悪魔ですか?」


桐野さんは、小説を書くために悪魔メフィストと
契約したんじゃないかな?

もう書くためには、命削ってるんじゃないか?
心から血がダーダー流れているんじゃないか?
そんな“覚悟”と“業”に打ちのめされましたよ。

あたしの読書のルーツは、太宰治と三島由紀夫なんだけど
彼らと同じように、それ以上に女性特有の残酷さも含めて
人間の悪意に満ちてるの。
時々、自分が狂ってるんじゃないか?
この全身を焼きつくすような人への嫌悪や、愛情
どうなっちゃうんだろ?
年とともに薄れていくのか?
自分が自分で怖くなるんだけど、
この小説を読んで
煩悩に焦がれる人は、何十歳になっても
死ぬまでも、この炎は消えないんだなぁ~と、諦めた。(笑)

あたしに、この小説を熱心に貸してくださった
その女の先輩、職場ではすごく穏やかで品のいい彼女の中にも
あたしや、みんなが知らないマグマが燃えたぎっているのか。

それに、桐野さんもこの小説に関する対談で
「この小説の登場人物を“ゲイ”してたら
もっとドロドロになる」
って語っていたけど
いまや、この時代、障害がある恋愛って言ったら
「不倫」か「同性愛」だもんね。
恋愛の涯てにたどりつける(たどりつきたい)のは、
女とゲイなんだよね。

芸能人でも略奪の果てに結ばれたカップルって
大竹しのぶの前夫にしても、ドリカムの吉田美和にしても
男の方が早死にしちゃうじゃない?

久々に精神を蝕まれ、気力を要した小説だったよ。
でも、すごく満足。

小さい頃、おじいちゃんの家に行くたびに
マンガを買ってもらってました。
まるで、買ってくんなきゃ
あんたの可愛い孫は、会いに行かねぇぞ
、と
脅してるかのように。

で、一冊一冊買い求めていたのが
萩尾望都先生の『トーマの心臓』『ポーの一族』
竹宮恵子先生の『風と木の詩』
石ノ森章太郎先生の『サイボーグ009』
そして手塚治虫先生の『鉄腕アトム』なのです。
。。。ちなみに、あたし、1971年生まれです。
「ギブミー、チョコレート」と叫んでた
戦後復興時の子どもみたいだなぁ。
ある意味、日本マンガの歴史を歩いてきた訳だけど。

変色もして、なかにはページの隅に
自分の名前や落書きを書いたりしてもいるけど
今や、絶対に捨てられないマンガ。
手塚先生の『MW』(同性愛)
小学生で読んでいたから、こんなになっちゃったのか。
さすがに『奇子』の近親相姦の性的虐待は
意味も分からず読んでたけど。

その『鉄腕アトム』のなかでも一番好きだったのが
「地上最強のロボット」
無念に散っていくロボットたちが哀しく、
そして、人間たちのエゴゆえに殺戮を繰り返す

プルートが大好きで、幼心にも
彼と『ルパン三世』の石川五ェ門 、
『一休さん』の新右エ門 さんに
“エロ”を感じてたんだよね~。
当時の“孤高の男”好き(新右エ門 さんは知らん)が
今に至るんだよね。

『サイボーグ009』なら、009と004とヤレる!!

で、その話を基にした
浦沢直樹さんの『PLUTO』
単行本がこれで終巻。
四方八方にサブキャラが動き出す浦沢作品だけど
これは大筋と着地点があったから
(っていうか、あたしは手塚原作を読んでたから
脚色にもついていけたけど……)
最近のよりは、短くキレイにまとまってた。

この狂った時代に、なんとか希望は見出せないのか?
漫画で、なにか伝えることできないのか?
ってな
浦沢さんの漫画家としての気迫がヒシヒシと。

そして監修者の長崎尚志さんのあとがきが良かったな。
きっと、小さい頃に、やり残してた宿題を
いや、子ども過ぎて出せなった答えが

大人になって、経験を積んで、つかめたんじゃないかな。
(人はそれでも戦争をするのか?はもっと難しくなったけど)

感情のないロボットたちが「生きたい」と願う、
誰かを愛して、オイルの涙を流す、
その姿が、自分も歳を取って、さらに切なく読めました。
一国の首相がマンガ好きを自慢するのは解せないけど
大人になっても、マンガ大好きで良かった!
そんな大人たちを満足させるマンガがたくさんある
日本に生まれて良かったヾ(≧∀≦*)ノ

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