妄想特急999

ブレーキ壊れた妄想特急ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ止まるときは何かにぶつかる時。MOVIE!BOOK!COMIC!TRAVEL!「欲望」という名の列車に乗って日々加速中!まずは https://mousouexpress.blog.jp/archives/6265440.html を読んでもらえれば。

2014年06月

AERAの独身特集どうなんすか?

いや、「いろんな生き方や
幸せの形があるよね~」
なんて
みんな物分りのいいこと言うし
もし「結婚して、子どもを育てて一人前!」
なんて既婚者に言われたら
「一人前になってそれかっ!」と
あたしもムキっーってなる。

(「結婚しろ!子どもいないのに!」と
女性議員に野次を飛ばす都議会はサイアクだけど)

だけどさ、だけどさ~
やっぱりそこは引け目持ったり
傷ついたり、孤独を背負った上での
独身でいいじゃーーん!


AERA誌面のステキで自由満喫
“自分時間”って…はぁ、そうっすか。


なんかさ、まさに今
『怒り新党』でマツコと有吉が言っていた
「森口博子をテレビで観た時の
胸がキューーーーン f(○´д`○)」状態。


やっぱりさ、誰かと対になれない欠落感
子どもを産んで育てることのない
人として責任と成長性のなさ
いやーー、自覚(自虐)してるつもりなんだけど


突然それを指摘されると
「すみません、すみません」


すんごい特撮に目が眩んでいたら
キリスト教の旧約聖書のノアの方舟を
基にしてるから、そりゃそうだ。

『ノア 約束の舟』

あたしなんて親がクリスチャンだからさ
こんな息子をどう思ってるんだろ?
「ごめんなさい、ごめんなさい
おかあさーーーーんっ!!」


方舟に乗れるのは「対の動物」
そして、悪と欲にまみれた人間は
絶滅しなきゃいけないから
「子どもを産めない」人間だけ。

わーーい、あたし、方舟に乗れるよ!!

いやいやジェニファー・コネリー扮する
母親が繰り返すのは
「子どもが産めないなんて、
そんな不幸はない!!」
「孤独のまま死んでいくのよ!!」


おめぇ、うるせえよっ!!
こんなセリフばっかり訳すんじゃねえよっ!
と字幕の戸田奈津子にも殺意。

(っていうか、字幕:戸田なっちと出たときの
絶望感ったらないよね~。元気で何よりですが)

震災後だったら、絶対上映禁止の
洪水シーンに、口あわわわだったけど
それ以上に、あたしの心を浸したのは
「独身ですみません!
子どもを産み育てなくてごめんなさい!!」


その罪を背負いながら生きますよ!

金曜日、珍しく職場の飲み会があり…
いつものように、仕事で遅れて行って
空いてる席に座って
ぎゃーーぎゃーー騒いでただけなんだけど
離れてたテーブルでは、
あたしと同い年の同僚(女)が
ビジョンが足りない!
後輩男性からダメ出しを受けてたらしく。

ヽ(#`д´)ノォィマテヤゴルゥァァァ!!
なんじゃ「ビジョンって?!

しまいには
「そんなんだから結婚できないんですよ!」って。

ヒュルル ヒュルルアハハハー!
大きなお世話サマーだよ!
@とんねるず

「人の世話を焼きたいんです」と
サッカーや野球部のマネージャーになる女子や
「やっぱ商社がいいよね~」と
自分がなにをやりたいかじゃなく
将来のダンナさんを探すために
就職活動をしていた女子たち
彼女たちは、いま幸せに過ごしてるのかなぁ。

確かに、あたしは目の前の仕事を
こなすのに精一杯だったから
この年になってもたいしたキャリアもなく
みじめな恋を終わらすこともできず
しがみついてるだけだもんなぁ。

「ビジョン」なんてない!

いっつも切羽詰まってて
長期的視野もないし、
その先がさびしくても、落ち込んでも
「なんとかしなきゃ」のほうが優先。

だから、お、オオォ……Σ(。Д。lll)ノノ
尾美さんがラブシーーーーン!!!
尾美りんが、中山美穂とキスしてるぅーーーっ!

てな、驚きはあったけど
沙良(中山)が娘のために
体をかけて、世界的権威のある心臓外科医を
引き止めるのも分かるよ~っ!!

「ムスメの主治医が…いなくなっちゃう…」て
なったら、あたしだって「涙」も「女」も使うわ!

だから、ふらふらしてて、目の前の優しさに
すがろうとする若いあの女がムカつくのよ。
おめぇの心の闇なんて…

だったら尾美さんと寝てみろぃっ!
彼女と楽しそうにデートしてた話を聞いて
口を聞かなくなる沙良の気持ちも
痛いほど分かる!!
「確かに“契約”の夫婦かもしれませんがっ!
ずっと年上かもしれませんがっ!!!
あなたにとって、あたしなんて
視界の隅にも、人生の大事な一部にも
入らないんですかっ!!」

あっ、やべ、やべ、これは野島伸司さんの
描いたセリフではなく、あたしの言葉だ…

えへへへ、ドラマと妄想の境目が。

このドラマ、♪オーーーネスティー♪と
ビリー・ジョエルの主題歌が流れるとともに
沙良と青年の「過去」が描かれて

ふたりが、ふたりにたどりつくまでの道が
わかって、さらに切ない!

突然の病という、自分のビジョンになかった現実で、
引き合うふたり。


そうだよ、ビジョンなんてなくていいじゃーん。
どんな未来が来ても、不測の事態にも
どうやって乗り越えていけるかじゃない?!

っていうか、40過ぎたら、どうでもよくなるし
未来の「ビジョン」が、親の介護、「実家どうしよう…」
自分の健康とか、見たくないものばかりなんだもん!

先月の国立競技場のクローズ
20年ぶりにA先輩を思い出した!!

スポーツ観戦にとんと縁のないあたしだけど
大学生のときは、秋から冬にかけて
毎週末ラグビーの試合を観に行ってたんだ!
大概サークルのみんなで
母校を応援しに行くんだけど
そのときはA先輩から離れた席になるよう
後輩たちの静かな席争いになるの。

なぜなら、試合中ずっと彼の批評を
聞かなきゃいけないから。

「そこでキックするか?!スクラム組めよ!」
「なにやってんだよっ!吉田っ!右だろ右!」
「いま選手交代したって遅いんだよっ!」


そして12月の第一週の日曜日の
早明戦in国立競技場
ネットない時代、当時は徹夜で
チケットを買うのに並ばなきゃいけなくて
それが後輩たちの仕事だったんだけど
なぜかA先輩も様子を見に来て(監視?)
今シーズンの明大ラグビー部の
ダメ出しを一晩中してるの。


だったら、おめえが監督やってみろ?!
おまえがグラウンドを駆けてみろ!
おまえの人生、なにかに夢中になって
走ったことあんのかよっ!!


それから社会人になって
サッカーにワールドカップなるものがあって
いたるところにA先輩(のような人)が
現れることを知った。

っていうか、スポーツ好きは
みんな一体となって、応援してるからか。


「メンタルが弱いんだよっ!」

はぁ?!あんな骨格も筋肉のつきかたも違う
アフリカや欧米人相手に、世界相手に
戦ってる選手たちに
「メン~タ~ル?」
おめえが、偉そうにサッカー語ってる
神経の強さに驚くわっ!!

おまえが自分の仕事どんだけ矜持を持って
完璧にこなしてんじゃい!


ジョエル&イーサン・コーエン兄弟の新作
『インサイド・ルーウィン・ディヴィス
名もなき男の歌』


1961年のニューヨーク
もっとシリアスな、フォーク・ミュージックに
青春を賭けるシンガーたちの物語かと思った。
いや、そうなんだけど、主人公の
ルーウィン・ディヴィスは“ダメ男”

もう初っぱなから、ライブに出てるほかの
フォーク・シンガーに野次を飛ばして邪魔したり

恋人でもない女を抱いて、妊娠したと知ったら
「堕ろしてくれ!」ってお医者さんを紹介しといて
その手術日さえも忘れてしまうろくでなし

まぁ、彼の場合、本当に才能があって
歌を歌うためには、放浪も厭わないんだけどね。

(演じるオスカー・アイザックが
本当にしびれる演奏をするのだ)
なにをやっても裏目に出ちゃう姿に
あたしはクスクスと笑いが止まらなかったよ。

それに、彼は偉そうに批評するんだけど
批評家の前に、無様でみっともないんだけど
「歌を歌って」自分の人生に立っている
演者(プレイヤー)
でもあるからカッコイイ。


あたしも、悪口愚痴を言うなら
せめて、自分もその俎上に上がるよう
ちゃんとやらなきゃなぁ。


傍から、野次や批評を飛ばすのは
誰でも出来るもんね。


あたしは、初めてワールドカップの試合を
最初から最後まで観たよ。
(会社でみんなが観てるのを
横からのぞいたことはあるけど)

ルールもこの大会の意義さえ分からず
コートジボワールの選手たちの
(雨が降っていたせいか
濡れてユニーフォームがはりついてた)
その美しい体格に、ほぇっーーーと
淫らな視姦をしていたあたしが

いちばんのサイテーな視聴者でしたが。えへへへ。

「絶対、イラつくよ」
会社の人に借りたマンガ
『おかめ日和』

まだ前半しか読んでなかった頃の感想は
こちらにも書いたんだけど

最初はまぁ、腹が立った!
食事の味付けから、ケータイやお出かけ禁止
幼稚園や町内会のママ友関係(女性)を
バカにして、
頑固で短気な絶対君主のダンナさまに
言いなりになってる(むしろ喜んで仕えてる)
デブのヒロインに、

おまえみたいな女がいるから
男がいつまでたっても図に乗るんだよっ!

子どもに対しても甘やかし放題で
根性のないわがままな息子が育まれる

“男社会”が遺伝していくんだよっ!

「入江喜和」さんって作家名に
ハハァーン、男性が描いた
「女は母親であれ!」って啓蒙マンガか?
とさえ勘違いしてた。
調べたら、あたしが苦手な『宮本くんから君へ』の
新井英樹氏の奥様(の女性漫画家さん)
やっぱり「趣味が合わないのかなぁ」って思ったり。

もう、ここまで書いてると散々な感想だけど
なぜか、読むのを止めることができず
その世界に入りこんでいっちゃったの。


子育てしてる人って
仕方ないのかもしんないけど
自分の時間が少ないじゃないですか。
facebookとか見てても、
「ムスコくんのお弁当です!」
「今日はムスメちゃんの○○の発表会です!!」
毎日毎日子どもの写真をUPして
自慢ばかりしてる人って、

こいつ、自分の幸せとかはないんかいっ!
(いや、それが彼女の幸せなんですけど)

ええ、僻みですよ。好きな人との子どもを
持ちたくて持てなかったおかまの。


でも、それに似た、あんたのその小さな幸せが
世界のすべて、誰もかれもが
望む場所だと思わないで!

(あたしは望んでたけど)
自分の選んだ道が正しい事を、
他人にも強要しないで!!

で、このマンガも
そういう類いかと思ってムカついてたら
(しかもデブだし!!←しつこい)

ヒロイン靖子の「自我」が全開の若い頃の
“なれそめ編”がはじまり……すげぇ面白い!!!

そうでしょ、そうでしょ、「好き」なんだもん、
人間の黒いところや
嫉妬や孤独も全開でしょ!!
って
子ども優先で、「まっ、しようがないか!」って
日々の忙しさや理不尽さを笑顔で封印する前の

好きな人(しかも、恋心を相談していた人と
なぜか結婚されちゃったりの過去!)への
止まらない思いや、そしてまっすぐなアプローチに
一気に親近感わいて、「靖子ガンバレ!」

「前畑ガンバレ!前畑ガンバレ!:と
絶叫してたベルリンオリンピックの
(もちろん、親さえ生きてないけど)
アナウンサーのように心の中で絶叫してたもん。

こういう長い長い道のりが、
紆余曲折
があったから

靖子はあんなにバカ亭主でも
(って、ダンナとなる“先生”も魅力的に思えたし)
一緒にいられるだけで幸せなんだぁ、

毎日顔を合わせて、
そして、たとえそれが怒りや罵倒でも
ずっとひとりで生きてきて人付き合いが苦手な
ダンナさんの言葉や感情をぶつけられて

それを受け止められるだけで幸せなんだなぁ
ってヒロイン(とそのダンナを)
すんごく応援したくなった。

どんなに小さい世界でも
自分の感情や時間がコントロールできなくても
なにがあっても「好き!」と
言える相手
(それが子どもでも)持つ幸せ
再認識させられるマンガだったよ。

終わるのがさびしかったもの。
そういう“家族”を手に出来ないあたしは
そことは違う幸せ探さなきゃなぁ。

オダジョーかっこいいっ!

彼がネクタイをシュッと外すだけで
白いワイシャツ姿で佇む姿
もうね、眼福眼福

って、それだけじゃなく
『アリスの棘』
面白かったなぁ。

どんでん返し、二転三転して
視聴者を驚かせようってな
唐突感のある黒幕にするのかと思いきや

(紀香がパチって目を開けた時は
また襲いかかってくるんでは?と
ラストの警察署のシーンまで
ハラハラしちゃったけど)

「娘の命を守るため」
「名声」「権威」が欲しいため
そのためには悪魔に魂を売り渡してもいい!

悪役のみなさんにもちゃんとした(?)
欲望と理由があるから

このめちゃくちゃな復讐劇にも
筋が通ってた、というか面白かった!
(明日美ぃ、部屋を資料で埋め尽くすほど
あんだけ調べてたんだから
麻酔医のこと、なんで見落としてんのっ?!
って、ツッコミは置いといて、笑)

ラスト養父に火をつけ、処刑しようとして
(あの教会、放火されたらいい迷惑)
「もう誰も傷つけたくない!
失いたくない!」
と明日美に気づかせ
自分の気持ちで、自分の復讐心の炎を
消させる西門、いやオダジョーの
カッコ良さに、
あたしの恋の炎が再燃すよ。

上野樹里ちゃんも、のだめ臭が完全に払拭され
新たな魅力のドラマだったなぁ。

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