妄想特急999

ブレーキ壊れた妄想特急ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ止まるときは何かにぶつかる時。MOVIE!BOOK!COMIC!TRAVEL!「欲望」という名の列車に乗って日々加速中!まずは https://mousouexpress.blog.jp/archives/6265440.html を読んでもらえれば。

2017年05月

今日はもうすごいローカルな話なんで
分からない人は飛ばしてください。

小さいころから、怖いっていうか
ゾワゾワする町があって
僕にとって、それは京浜急行の
横浜駅の2つ3つ先にある
黄金町と日ノ出町界隈

お墓と親戚がやっている歯科があるので、
人生で、もう何度も何度も、
乗り降りしている駅

この半径5キロメートルに
歩いている人の中で
僕が一番年収あるんじゃ?
とか
勘違いしちゃう町です(そんなことない)

いまだに妖しいお店や風俗店が
並んでいる町だけど


黄金町駅前にある「黄金劇場」という
ストリップ小屋
夜になると大岡川を赤く染める置き屋さん
そこで手招きする、異国の女性たち
日ノ出町駅前にある「光音座」という
ゲイの映画館
。覗いてみると
「劇場」の中ではなく、
ロビーにたむろする男性たちが
入ってくるお客を品定めをする
淫らな視線。


野毛山動物園の野獣の匂い
横浜市立図書館で、雨や寒さをしのぐために
新聞雑誌コーナーにいるホームレスの人たち
顔を白粉で真っ白にした横浜メリーさん

小さい頃は、本当に怖かった。

もう今は横浜松竹も馬車道の東宝も
濱マイクの舞台になった横浜日劇も
ないけれど、黄金町の映画館
「シネマ ジャック&ベティ
映画を観るときは
一気に「昭和」に戻るっていうか
土曜日の昼間にやっていた
「サスペリア」や「オーメン」
平日の三時~の傑作ワイド劇場で観ていた
天知茂の「明智小五郎の美女シリーズ」を
観てた時の「今日、夜眠れるかな?」って
ゾワゾワした気分になる。

横溝正史の角川文庫の表紙をめくる気分?
移動サーカスの幕を開けるような。

いや、映画通の人が喜ぶような
ラインナップの映画館
なだけなんだけど。

でも、今回観た
『イップ・マン~継承』
人々の称賛を得ていた武術家イップ・マンを
ドニー・イェンが演じた映画で
西洋人に統治された1959年の
魔界都市香港

YOKOHAMAって文明開化のイメージと
生と性で生々しく猥雑なヨコハマが
ぐるんぐるんに入り混じって

上手い具合に映画と映画館の魔法?!
タイムトラベル
巻き込まれたみたいで
面白かったのだ。

それにしても50年前の香港を再現した
部屋やレストランのインテリアが
めちゃくちゃ可愛いんだけど!

そしてイップ・マンの奥さんを演じた
女優さんが、中山美穂なんだか
松本明子なんだか、これまたぐるんぐるん。

突然のキャスティングのマイク・タイソンは
どう見ても、「現代」のアメリカ人
だし!
これは全然ネタバレにならないんだけど
彼が戦いのなかで、自分の娘が階下で
遊んでいるのに、窓をたたき割るんだよね。
下にガラスの破片が飛び散る飛び散る。
そんとき『北の国から』の田中邦衛ばりに
「こどもがまだ食ってる遊んでる
途中でしょうが!!」って叫びたかった!!
(これは、観てない人しか分からないけど)

もうその混沌が、楽しかったのだ。

でも、小さい頃見たあの町の怪しい魅力が
潜在意識に残っていて

いま、東京でも有名な歓楽街の
五反田に住んでいるのかもしれない。
香港やバンコクが好きなのかもしれない。
映画館の暗闇が怖くて
映画が好きなのかもしんない。

『スウィート17モンスター』は
いろんな人が推薦コメントを出していて
「十代のあの頃のイタさが懐かしい」って
いやいや、「あの頃」じゃないでしょ!
「今」だって変わらんよ!!
自意識過剰、さみしさの行方
愛されたい!傷つけずにいられない!!
些細な事に一喜一憂!
果てしない欲望!!

やだ!!46歳になって何一つ変わっていない!

いまの十代のことなんて、ちっとも分からないし
別に若ぶりたいわけじゃなく
(僕は見た目年相応?他人から見たら
老けてるかもしれないし)

ただ、「少女漫画脳」なのかと。

ハッピーエンドの作品をたくさん読んでいるのに
現実は、圧倒的にうまくいかない恋愛の方が多くて
だからいつまで経っても、初恋の人のことや
(初めてヤッた相手は忘れてるのに!!)
片思いや、付き合ったときのことは
事細かに思い出せる。
未だにうまくいかなかった恋の夢を見る。


「普通の人は置いていくのだろう。
色んな記憶を
新しい記憶と交換して
生きていくのだろう」

「結婚したり、子育てしたり
新しく幸せな記憶を増やして
古い記憶は薄れていく」

「私にはそれがなかった
いつまでも生々しく
あの頃の記憶が残っている」


55歳の少女漫画家の世界を描く
これ、フィクションなんだか事実なんだか
稚野鳥子さんの漫画
『月と指先の間』

もう、すんごく面白かったっ!!!!
漫画家って、特殊な舞台だけど
働いている女性、今までの恋愛を
新しい幸せで塗り替えれない女性
そして「少女漫画」好きな人に
読んでもらいたーーいっ!


仕事でいえば、「朝から遅くまで大変だね」
って、職場で言われることも多いんだけど
大学を卒業して、新卒で入った会社の時から
朝から終電までで、正直、定時で帰ったり
その後、習い事だったり、デートだったり
家族との生活だったり、
日々「丁寧な生活」だったりを
いや「普通の生活」さえやったことないから
わからないのだ。

「お給料分働いてるのかなぁ」
「目の前の仕事終わるのかなぁ」
夢も野望もプライドもなく、ただただやってきたら
タイムマシンに乗ってたみたいに
いつのまにか46歳のおじさんになってた。


そして、恋愛
「ツンデレにトキメク女子は2次元だけ。
疲れた働く独身女性には
ツンは必要ないーーーーー!
デレだけでいいーーーー!!
現実はデレ100%でいい…!!!」


この漫画に100万点!!
はらたいらさんに全部!
なんですけど。

駆け引きとかもう要らんもん。
発した言葉に意味はあるのかないのかとか
面倒くさい恋愛手続き省略してくださいな。

っていうか、この漫画の黒月編集長
超好みなんですけど!!!

見た目も!!
僕は彼が濃い顔なので
そういうの好きに見られるんだけど
(岡田准一くんは、あの暗そうで
ストイックな感じが好きなの)
理想は向井理に、時代劇評論家の
春日太一さんですから!!

そんなクールなルックスの人が
慌てふためいたり、言いよどんだり
一生懸命伝えようと言葉を探して
でも、言えなくて、最後はいきなし
腕を取って、引き寄せられて、キス!
「エッ?!なに?」みたいな展開
が好きなんです!
って、あぁ、もう完全に
少女漫画脳。



ε-ε-ε-ε-ヘ(||′囗`*)ノ゙ ぎゃぁ

『スウィート17モンスター』


これだけは観なきゃ、と
時差ボケの体を振り絞って
夜遅くに観に行ったら
ε-ε-ε-ε-ヘ(||′囗`*)ノ゙ ぎゃぁ
この予告の字幕より
もっと悪口と下ネタ満載!!

僕は「おしゃべりでいいね。
人見知りしなくていいね」

言われることもあるんだけど
(嫌味に気づいてないだけ?)
その分、危険も抱えている訳で

自己主張が強く
相手を傷つけたり、空気を読まずに
NGワード連発したり
バラしちゃいけない話をしたり

もう地雷踏みまくり

だから言った途端や
メールやラインを送信した直後に
間違えた!!!ヤバい!

ヤヤヤヽ(´Д`;≡;´Д`)ノ ヤバイッテ!!
って、何度地団駄を踏んだり
部屋を駆けずり回ったことか。

「17歳のあの気恥ずかしい頃に戻った」
「あの頃の自分に頑張れと言いたい」

そんな大人な感想を書きたいけど
いやいや、この映画の「17歳」と同化して
ε-ε-ε-ε-ヘ(||′囗`*)ノ゙ ぎゃぁ
って何度も叫び声を押し殺した
46歳のおじさん。

「あの頃は」なんて懐かしんでられない!
アイエヌジー!今でも継続中
不機嫌で、不安定で、不公平だ!な人生ですよ。
青春映画としての素晴らしさは
いろんな人が語ってるので、検索してみて。


ただ、この17歳の少女は
「なんでこんな風に生きてるんだろ?」
自分の「性悪さ」を落ち込んだりするんだけど
そこは、汚い大人になりました。
性格なんて良くなりたくないもん。
つまんないじゃん。性格いい人って。
もちろん美しい心や人に対しての優しさは
持っていたいけど
性格は悪いままでいい!
「愛嬌」さえ持ってれば、
世の中渡っていけるって。


「あの人って、男と女の前で態度が違う」とか
「嫌いな女」にランキングされるけど
当たり前じゃ、アホっ!(ノ`Д´)ノ
むしろ、人によって態度を変えられない
機転の利かなさや頑固さを
「こいつバカなんじゃないか?」って
呪い返し。

ヘイリー・スタインフェルドちゃん
演じる
主人公が、ブスーーっとフテ腐ったり
悪態をつく姿が
可愛くて可愛くて

朝ドラヒロインがどんなに清廉潔白でも
「ま〇」「と〇」「べっ〇んさん」と
「お前ら、不幸になれ!」と
足を引っ張りたくなるのと対照的。

やっぱりシナリオの力なんだろうなぁ。
兄妹ケンカも悪口も下ネタも
自分を見ているようで、

ε-ε-ε-ε-ヘ(||′囗`*)ノ゙ ぎゃぁ

『ベスト・フレンズ・ウェディング』
ジュリア・ロバーツ
『キューティー・ブロンド』
リース・ウィザスプーン
『ミーン・ガールズ』のリンジー・ローハンと
レイチェル・マクアダムスの
ヒロインたちの性格の悪さ
大好きで、大好き

僕の心の宝石箱3部作だったんだけど
この映画もそっと入れますよ。

本当、観に行って良かった!!
こういうのがあるから
映画鑑賞は侮れん。
17歳にタイムスリップしたい人はぜひぜひ!

そう!!!そう!!!
これが観たかったんだよっ!


潜入捜査で、いつバレるか、
不安に駆られる小栗旬
このままその世界に染まっていくんでは?と
不安定な小栗旬
相手を騙すことに苦悩する小栗旬
そして、自分のせいで
巻き込んだ人たちを
殺してしまった切ない小栗旬

このドラマだけじゃなくて
この表情を!演技を!
『追憶』で観たかったんだよっ!

このドラマ、一気に引き込まれたけど
「潜入捜査?昔に何度かしたことある」て
西島秀俊さんには
「ダブルフェイス」!!!
石田ゆり子さんとの2ショットには
「MOZU」!!!
最後、清濁を飲み込んで
しなやかに大物になっていく長塚京三を見ると
「あぁ、嫁の常盤貴子と西島さん
大人のラブストーリーで共演してくんないかなぁ」!!

そしてそんな長塚さんの力で
少女買春で逮捕される石黒賢に
「おったまげーーー」!!!と平野ノラ
思い出してしまうのは
まだまだ、このドラマにハマってないのか。

元の世界に戻るための
灯台を持っておけって、西島さん
小栗旬くんの腕をつかんで
見つめ合う姿

キャァァ(*ノД`*)ァァァキャ━
あなたが灯台だよ!!
(股間の、とかじゃなくてね!!
心のだよ!心の!)

って、さっきからやっぱり
みんなの役名覚えてない…
これは年のせいなのか。
まだまだこのドラマに浸ってないのか。


 

映画を観ている間ずっと気になってたの。
劇場を出た後に、速攻でスマホ
検索ですよ。

「柄本佑 身長」

(゚Д゚≡゚д゚)エッ!?182cmもあんの?!高っ!!
『あさが来た』で、宮崎あおいも
なにげに背が高いから気づかなかった。

それに、184cmの小栗旬くんに
挟まれて
岡田くん、小さっ!
(長澤まさみも、岡田くんとすれ違うときは
意味なくかがむんだもん。
歌番組で、司会者の前を通る時の
中森明菜かよっ!ってひとりツッコミ)
映画館のスクリーンって残酷。

いや、友だちが、舞台を観に行ったら
観客として、小栗くんが来てて
そのスタイルとカッコ良さ
即死、胸を撃ち抜かれたそうで。

この映画でも、手だけじゃなく
小栗くんの裸足のシーンがあり、
チラッと映った足の大きさに
足だよ、足!足に即死。

私のハートはストップモーション!

で、そんな彼が劇中言うセリフ
「なんじゃ、そりゃ」

もうそうなんだよ、これだけの俳優そろえて
監督も撮影監督も「日本映画界のレジェンド」と
散々言われてるし、
それが「なんじゃ、そりゃ」

『追憶』

ネットの評判見たら、かなり良くて
それにも「なんじゃ、そりゃ」
(良かった人、ごめんなさい。
この先は読まないで)

映画とかドラマとか人によって
全然受ける感情が違うから面白い。
僕は、心にしみ込まなかったもん。
ええ、感受性乏しいんですよ。


だって、これ2時間サスペンスじゃん。
(2時間ドラマにも失礼か)
「いやいや、これは犯人捜しじゃない。
人間ドラマだ」って言われるけど
25年前の事件にしても
そして今回それ以来会っていなかった
幼なじみの殺人にしても

「バカじゃね?」
ちょっと頭の悪い人たちの
後先考えない行動にしか見えなくて。

それに、いくら会ってなかったとしても
幼なじみが死んだんだよっ!
もう少し、慌てようよ!
「一瞬、泣きそうな表情を入れた」とか
岡田くんは語ってたけど、
いやいや、全然伝わらん!

逆に、岡田くんは「セリフじゃなくて
情感で語る」みたいなこと言ってたけど
あんたが寡黙でも
安田顕さんと高橋努さん演じる刑事が
電話しながら、事件のあらましを
ぜーーんぶ、説明してくれるんだもん。

『貴族探偵』の中山美穂の
パネルボードかいっ!

そもそも、岡田准一くんに
演じてもらいたい役

と、本人?邦画の製作者?世論と
乖離してるのかもしんない。

もうさ、侍とか武将、軍人とか社長とか
時代を切り開いていかなくていいんですけど!!

僕の心を開いて!!
もう鍛えるのなら、僕を抱くために鍛えて!!
高倉健さんのような「自分、不器用なんで…」
そんな男じゃなくていい。

「もう、不器用なんだからっ(´∀`*)」と
恋する役でいい。

あぁ、どんどん「岩」のようになっていく彼を
砕いてしまいたいっ!


同じ「映画界のレジェンド」の
クリント・イーストウッドの
『ミスティック・リバー』を
思い描いていたせいか
『追憶』というタイトルに
郷愁を抱いていたせいか
(映画を観る前に
奇しくも、今から同じく25年前!!
学生時代好きだった人が
よくカラオケで歌っていた徳永英明の
『レイニーブルー』が街で流れてたのだ!)
キャストも豪華だったせいか
(でも、やっぱり木村文乃さんの演技って苦手
彼女や尾野真千子が、
私チャキチャキって
まくしたてるの、
ただ「うるせぇ!」としか思えなくて)

そして、そして岡田くん、やっと「現代劇
現代に生きる人間を演じてくれる!!」
っていう
高く持ち過ぎた期待を
砕かれた
のは、僕だっ!!


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