「エスカレーターに乗るタイミングが
分からなぁいんですよぉ」


「仕方ねえな、一緒に、せいのっ!で
乗るぞ!」


「きゃ、怖いこわい」
その男性の腕にしがみつく女性
(でも、30歳は越えてたような)

やるな!おぬし!!
昨晩、仕事帰りの駅のホームで見た
微笑ましい光景。

うちの職場の女性陣は
意地でもそんな言動しないだろうなぁ。

いま渦中のアッキーこと安倍昭恵さん
スタップ細胞を見つけたのか?
細胞レベルでお変わりになられた小保方さんも
ちょっと気を抜くと、いっつも口開けてるじゃん。
僕、口( ゚д゚)ポカーンと開けてる女性には
いっつもイライラしちゃうの。

あと、出張して車で来ているお弁当やさんや
スタバで、後ろに長蛇の列ができてるのに
自分の番がきたところで
「どれにしようかなぁ。
おススメってどれですか?
コーヒーって奥が深いですよねぇ」
って
店員と話し出す女な!
お前、その時間ロスを防ぐために
並んでる間に決められるように
メニューが大きく出てるんだろうがっ!!
周囲が読めないおまえは
友だちの間でも、職場でも
ぜってぇ、うざがられてる!

女に厳しいですか?

いや、うちの母親、中学から私立で
大学まで一緒のメンバーで
ずっと会ってるんですよ。
「ママ」でも、「お母さん」でも
「●●さん」でもなく
母親があだ名で呼ばれる不思議。
(例:桐子、タケ、おコマ、ノロ
by金妻『恋におちて』)
で、もう60年来の女ともだちグループで
ケンカしたり、「もう▽▲はトンチンカン!
何言ってるか全然わからない!」と
共通の友だちと悪口言い合ってたり。

(すぐに仲直りしてるけど)

そのせいか、女に厳しい。
テレビを観てて
「いじった!切った!打った!」
「貧乏くさい!」「品がない!」
「口にしまりがない」


今ね、自分がまったく同じセリフを
言ってるの。
母親の血を確実に受け継いでるなぁ、
でも、そんな母親としゃべるのが
すごく面倒くさい。


親に優しくしなきゃ
望みがあったら、叶えてあげなきゃ
、と
思っても、無理!!ムリ!!
( ゚Д゚)ハァ?何言ってるの?!が先にきちゃう。

もっと口をポカーンとしながら
ニコニコ、母親の話を聞いてあげたい。

でも、「それってまだ続くの?!」
話を切り上げちゃう。

「ありがとう」って、いつ言えるのだろう。

『臨死!!江古田ちゃん』の作家
瀧波ユカリさんが決して仲の良いとは言えなかった
母親が、すい臓がんで余命1年を宣告されてから
看取るまでのコミックエッセイ。

『ありがとうって言えたなら』

父が死んだときも悲しかったけど
母がいなくなるときは
自分の心臓もグワって鷲掴みされて
ちぎられそうで、怖い。


そう遠くない未来と分かっているのに
ダメだ、面と向かうと……。

もう面倒くさいから
この本をそのまんま、母親に貸したよ!

ありがとうって言えたなら
瀧波 ユカリ
文藝春秋
2018-03-09