まだまだ「転職」って言葉が
メジャーではなく
ひとつの会社を定年まで勤めあげる人が
多かった時代


僕は大学卒業後入って
3年勤めた旅行会社を辞めました。

そして向かった新しい会社は
小さな編集プロダクション。
地震がきたら一発で潰れそうな
アパートを一棟借り切ったそこには
徹夜続きの屍と化した人たちがいて
僕も、2日目からは、家に帰れず。

しかも未経験の僕に渡された仕事は
トイレ掃除だったり、

社長が突然「部屋の壁を全部緑にしたい!」
叫べば、ペンキで汚れないよう
ブルーの大きなゴミ袋に穴を開け
体を覆い(ドラえもんのよう)
一日中塗り続けたり。


みんなで揃うと
「俺の悪口を言うのだろう!」と
被害者意識の社長の元
飲み会とかも禁止された戒厳令下

(当時はスマホもネットもなかったので)
共産圏のスパイのように
小さな紙切れに「24:00 焼肉屋で」との
メモをすれ違うときに、そっと手を重ねて渡し
みんなで待ち合わせしたり
でも、それを社長にチクるスパイがいたり。

一般企業を飛び出して
親や友だちにも偉そうなこと言った手前

「戻れない」「この先どうなるのか」の
不安でいっぱいだった。


休みもない、帰れない生活の中
ブチ切れて、社長に泣きながら文句言ったり
菱本さんみたいな社長秘書が
いつもフォローしてくれてたり。

いまだったら、セクハラパワハラの
温床
なんだろうけど

ベタな言い方だけど
「好きなことしたい!」って夢と、
同世代の同僚がいたから

(一緒にみんなで住んだり
ケンカもしたけど、一生もんの仲)
なんだって乗り越えられた。
っていうか、あの頃に比べたら…て
いま、どんなことも耐えられる。

逆に、いまセクハラパワハラって
「守られて」育ってきた若者は
将来、壁にぶち当たったとき
どうなるのだろうか?って一抹の不安。
(ごめんなさい、古いおっさんの杞憂です)

だから鈴愛の正しいのか、合ってるのか
一貫性のない行動もすごいよく分かる!!!

同僚の裕子さんが言うように
僕も「誰かが支えてくれるだろ。
後はなんとかしてくれるだろ」って
すぐに手を挙げちゃう人間だし。

そっか、それって、甘えなのか。

「ネガティブ」って言ってる割には
「チャンス」「引導を渡された」なら
ゼッタイ前者と思っちゃう。

誰かが愛してくれてるって傲慢さ
仕事や人生への根拠のない自信

ぐわっーーーー自分のことのように突き刺さる!
それも若さゆえか?!

って、僕は今もだよ!!!

でも、そんな暴走するヒロインを
戒めたり、叱ってくれたり
導いてくれたりする周囲の人々。
そういう人がいてくれるのも、幸せなんだよなぁ。

どんなことがあっても、雨が降っても
人生の暗黒時代でも

気の持ちようで、半分は晴れ!半分、青い!