京谷が好きだった
京谷と付き合って
初めて愛されるって
こういうことなんだーと思って。
私の人生も捨てたもんじゃなかったと
生まれて初めて思った。


うん、うん、わかる。

京谷と別れるってことは
私にとって、
人生を捨てるのと同じことだから


うん、うん、そうなんだよ!!
そうなの!!


捨てたくなくて、しがみついて
笑ってごまかして
本当のこと何にも言えてなかった。


う、う、ううん?!

それってもう私の人生じゃないよね
私は私の人生を放り投げてた
投げたくない、
だから京谷とは終わりにする


ハァ?なに言ってんだ?!この女?!

おめえの本当の人生ってなんなんだよ?!
女性誌や、ドラマやエッセイで
よく出てくる、
この「本当の自分じゃない」説
もうさ、ゲイとしてカミングアウトするしないとか
生まれた時から、やってる身としては

オメェ、本当の自分がすべての他人に
受け容れられると思ってるのが傲慢じゃね?!

てか、性別や性癖関係ないか。
あくまでも、僕個人は
どんな好きな人でも、彼氏でも
この話題はしない、嘘ついてごまかそう、とか
この話は、女友だちの誰々にしよう!とか

使い分けてるヨ!
でも、それは「ごまかし」じゃない。
だって、相手だって、人それぞれだもん。
僕は、その人の個性や、関係に合わせて
自分のチャンネル変えてくよ。


いいじゃん、京谷といて
「明るくて、優しくて
物分かりのいい女演じてた」
って。
だって、それで、好きな人と一緒にいられるなら。
僕はいくらだって、演じますよ。
しがみつくよ!

相手だって、僕といようとして
心や体を動かしてくれてるんだもん。


佐久間さんが「仕事」について
「お互い、信頼をかちとるために
言葉を尽くすし、努力もしたい
それを諦めちゃったら、
関係性って作れないでしょ」

素晴らしい、セリフを言ってたけど
恋愛だって、友情だって、そうじゃん。

って、すごく熱くなってしまったけど
このドラマが面白いからなんだよね。

「がっかりされるなら、期待されたくない」
ハァ?
「期待されたことなんてない」
ハァ?
いやいや、お前らが仕事しないことの
もっともらしい言い訳探ししてる間に
会社は、お給料を支払っているんですけど!
代わりに、晶は、働かなきゃいけないんですけど!

なんか、このドラマの登場人物たち
(本当の)自分をわかって!わかって!
ばかりで
相手をわかろうとしない人たちばかりなんだもん。
「獣になれない」の前に
「人間社会で、人として生きようよ!」