『メゾン・ド・ポリス』は
あのメンバーやお芝居が好きなんだけど
取り扱う事件がねーーー薄い!
富士山が見えなくなるからって
人を殺すんじゃねぇ!
猫をいたぶるんじゃねえっ!
いや、そんぐらいだからこそ
警察も新米のひよりとリタイアした面々に
事件を回してるんだけどさ

」が深くないよね。

僕が、推理小説?ミステリー?
サスペンス?に触れたのは、
毎月届く、学研の「●年の学習」に
連載されていた『名探偵荒馬宗介』
その漫画家さんがイラストを
描いていたマガーク少年探偵団シリーズが
大好きだった子ども時代。

だけど、そこから一気に
祖父に連れて行かれた映画
『金田一耕助』に走ったのが
間違いか
、と(いや、正しいのか?

松本清張さんからはじまって
宮部みゆきさんや東野圭吾さん
ドラマだと刑事や監察医、弁護士モノ
それこそ現実の日常生活でも
殺人やストーカーや虐待を
「正当な理由だ!」と主張して行う人たち。

その「理由」が、僕にはまーーったく
理解できない普通の人の方が、怖い。

スケキヨ!欲望!愛憎!怨念!恩讐!
人間の深い深い“闇”の方が惹かれる!
振り切れてる方が
「フィクション」として楽しめるもん。


今週末、12時に人と会う約束していたんですよ。
ちょっと不安…とセットしておいた
目覚まし時計で、11時に飛び起きた!
あぶねーーー、寝過ごすところだった!

いい歳した大人が、何時まで寝てんだ?!
もうそれこそミステリー。
薬を盛られたのか?!

いいえ、真相は、今週、家に遅くに帰ってから
ずっと漫画を読んでいたから。
続きが気になって、途中で止まらなかったから。

江戸川乱歩の明智小五郎シリーズを
再構築した
『小林少年と不逞の怪人』
そして、シャーロック・ホームズの宿敵であり
犯罪相談役(コンサルタント)の
モリアーティ教授の側から
完全階級制度の大英帝国を描いた

『憂国のモリアーティ』
ハマった!!!
もちろん、どちらも単体で楽しめるけど
元になってる少年探偵団や
シャーロック・ホームズを読んでいると、
そのパラレルワールドの
違いや重なりを楽しめる!!


だって、後者なんてホームズ、ワトソンはもちろん
アイリーン・アドラーやジャック・ザ・リッパー
そしてジェームズ・ボンドの誕生まで
出てくるし!!!
もう、「そうきたか!」って。
(大河ドラマを観る人は、史実や有名な偉人を
どう描いているか、どこにフィクションを
取り混ぜるのか、それも観るんだろうなー)

あぁ、小・中学生の頃の僕よ!
スポーツもせずに、
「息子とキャッチボール」という
父親の夢も無視して
ただただ図書館で借りてきた
横溝正史、江戸川乱歩、
コナン・ドイル、アガサ・クリスティーを

黙々と読んでいる暗い子でいてくれて
ありがとう!


何十年も読み継がれてきた物語の力は
やっぱりすごいよね。

そして、人間の「闇」は変わらんね。
形を変え、手を変えても
書き手や世相が変わっても
こんな大人になっても、面白い!