いだてん

感無量。

出演者の不祥事やら、低視聴率報道やら
いろいろありましたが、

これはテレビ史に残るドラマではなかろうか。
これが視聴率が悪かった今のご時世
世の中の人の嗜好、思考も含めて。

それでも、描き切ったNHKの
創造者たちの矜持!

そして、政権に批判的な報道をする
NHK上田会長の再任否認

オリンピック前とかじゃなくても
「今」こそ描かれるドラマだった!!

いや、実は、日曜夜は実家で過ごすことが多く
母と一緒に、8時からは『ポツンと一軒家』
リアタイ習慣だったのだ。
まさに、時代の当事者であった母は、
『いだてん』は録画したのを、
後からじっくりどっぷり観たかったらしく。

(1964年の東京オリンピック開会式に
友だちと行った父を渋谷駅で3時間
待ち続けてた思い出がよみがえるらしく)
それに併せて、僕も録画で、いつも時差視聴
(ひどい時は、2、3週間後)
しかも観終わったあとは、ネットで
twitterやらwikiやら
史実やモデルとなった人物をチェックしまくってて、

完全に乗り遅れ、ブログに書くこともできなかった。
(このドラマ好きな会社の同僚の話にも
翌日だとついていけてなかったのだ)
それに、僕は、幕末とか戦国時代も含めて
大河ドラマ
(今まで観たことあるのは『いのち』と
『篤姫』と女たちの生き方のみ)
それこそ歴史そのものにまったく興味なくて
さらに、さらに、オリンピックの思い出なんて
柔道の山下の結婚騒動と
鈴木大地のバサロ、
「栄光への架け橋だぁー!」の体操の冨田くん
『HERO』のケンブリッジ飛鳥とか
「かっこいい!」とか「筋肉すごい!」とかしか
知らない
、いや、五輪どころかスポーツそのものに
全然感動しない、観ない人間なんですよ。


こんな「NAINAINAI恋じゃない」づくし
僕が、迂闊に大河ドラマの感想書けないよなぁ、って。

でもね、今回は最終回、母とふたり
リアルタイムで、正座して、視聴準備万端ですよ。

で、もう速攻ふたりで泣いてた。
64年のオリンピックを成功させた人
いや、その時代を生きたすべての人

「負けても」「失敗しても」
「戦争に傷ついても、大切な人を失くしても」

それでもはい上がったすべての「敗者」であり
「勝者」の人たちに涙ですよ。
もうね、市井の人を描き切ったクドカンすごい!
これ、近現代史の教科書にしようよ!
なんかね、この64年開催に導いた人たちと
同じくらいの覚悟を
今度の2020年の東京オリンピックに関わる人たちも
持っているのかなぁ。

あぁ、開会式とかこのドラマ製作陣が
演出すればいいのに!


まーちゃん、金栗四三さん、嘉納治五郎先生
志ん生、あらゆる人が魅力的で
素敵なエピソードばかりで、
俳優冥利に尽きると思うんだよね。

低視聴率なんかより、
この大河に出演したことの方が
誇りなんじゃないかなぁ。

僕が女優なら、ゼッタイ出たい!
それに、最後まで観ると、神木きゅん
仲野太賀くん、松坂桃李らが主人公だったのでは?

杉咲花ちゃんや、安藤サクラ、上白石萌歌ちゃん
(クドカンは僕が苦手な人も大好きに変えさせる!)
菅原小春ちゃん、黒島結菜ちゃん
クドカンの愛ある女性讃歌!
若い人たちが
「ドラマ(モノ)作りって面白い!」って
これからの未来に希望を抱けたはず〜。


「開会式のあの統一された美しさではありません。
しかし、そこには、国境を越え
宗教を超えました 美しい姿があります。
このような美しい姿を見たことはありません」

東京オリンピック閉会式みたいに
もうめちゃくちゃなんだけど愛に溢れたドラマ!
あぁ、やっぱりクドカンはスゴい!!
こんな僕でも、来年のオリンピックが楽しみ!
(国旗のスペシャリスト吹浦を演じた
須藤蓮くんみたいなカッコいい選手が
出てくることに!)

ありがとう、さようなら!いだてん!!