元々スポーツに興味がないからか
(スポーツ選手にはある、
彼らの体にはもっとある!)
みんなの熱量がわからず
「オリンピックって、
そこまでしたいもんなの?」

ニュースを見ても、イラついちゃうので
ネットやテレビもシャットダウンしたよ。
(K室Kさんのニュースは追いかけまくって
イライラしてるから、同じことなんだけど)

書店を、うろうろ徘徊して
初めての作家さん
2冊分くらいの分厚い文庫本を買ったのだ。

『蒼海館の殺人』

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政治家の父と学者の母、弁護士にモデル
一族が名士ばかりの友人に、会いに訪れた館。
激しい雨が降り続き、川の水が氾濫し
陸の孤島となる中、幕が上がる連続殺人!

まぁ、僕はこういう計画的な犯行を読むと
自分なら、偽装工作してるうちに、
指紋つけまくりだよ!

焦って、テーブルの上の
グラスを落として割ったり
やり残したことないか
指先確認しに、犯行現場に戻って
誰かに目撃されちゃうんだろうなぁ。


「あー、絶対無理!
人なんて殺せやしない!
殺意よりも、
面倒くささの方が優先しちゃう!」

ホッと安心するのです。
いや、今回、
みんなのアリバイや事件のからくりさえ
「どうゆうこと?わかんない。
どうでもええわ!」って
堪え性のない自分…。


登場人物のひとりのスマホを見て
「こんなひどいことをメールに
書く人間なのか?!」て
驚くシーンがあるんだけど
あれが「ひどい」なら、
僕なんてすぐに殺されるよ!!

それに家族の秘密なんて知りたくないし
自分自身のなんて、絶対言いたくない!

だからこそ
ページをめくるスピードが加速して
自分の予想と謎が重なりあっていって
真相が明らかになっていく
そんな読書の時間がたまらん!!!

ミステリーの醍醐味。

幼い頃の虐待が原因で殺人鬼になるとか
サイコパスが、手当たり次第殺すとか
そんなのもういいんだよ!
やっぱり身近な関係の中で
欲望や愛憎が絡まって起こる悲劇の方がいい!

誰かが殺されて、みんなが怪しくて
笑顔の仮面の下の嘘や秘密が明らかになって
全員集合の中で、探偵が
「犯人はあなただ!!!」

「証拠があるって言うの?!」

「私、殺してしまったー!!
おじいさまを刺し殺してしまった!!!!」
「マコちゃん!!」
ダメだわぁアタシ。ただの女になっちゃう。
ネッ?!代わってくれる?」

「スキャンダルを逆手に取るの!!」
(途中から、いつものように
関係なくWの悲劇

いや、本当、読んでいる間は
オリンピックもコロナも関係ない
台風の中の蒼海館
血まみれの死体、全員容疑者!
自分も、このクローズド・サークルに
小説の世界に没入して
現実逃避できたよー。


ただ、これ『紅蓮館の殺人』って本の
続編だった。('д` ;)

蒼海館の殺人 (講談社タイガ)
阿津川辰海
講談社
2021-02-16