ハテ? 
中村うさぎ三浦しをん?!

作家という共通点以外は
まるで結びつかない御二方。


中高一貫の女子校出身らしく

派手でチャラチャラしてて
男のことばかり考えてたグループのうさぎさん

地味で漫画のことばかり考えてて
6年間、家族と先生以外で話した男性は
駅員さんとバスの運転手のしをんさん


でも、スクールカーストや
陰湿ないじめはなく
趣味や価値観でグループという名の島が
たくさんあって、勝手にプカプカ
浮いている感じ

それぞれの島には連絡船が通ってなく
遠くから見つめて、噂話をするくらいって
お二人の表現がドンピシャ!!!

僕は共学だったんだけど
(当たり前、女子校にいたら犯罪。
男子校にいても、犯罪者か!)
男と積極的に関わったりしない
2番手、3番手グループの女子

もしくは漫画を借りるために
休み時間になるとニャンニャンにゃーん!
ふぎぃっーーー!!!と猫語で

(たまに、ケロケロっ!ケロロ!って
カエル語になってた。
小池百合子の標語じゃなく!)
交信しているような女子グループとばかり
接してばかりいたんですよ。

その中では、ズケズケ、ズバッと
容赦無く言うことが当たり前

ただの愚痴や、笑えない悪口は要らん!
話にオチがないと、ヘッ?!それで?
聞いてたこっちの時給払え!
て思うし
男より、女子にどう面白いか思われる方が重要

もし、褒められても

「おまえのキャラで、これはねえだろ!」って
自分に自分ツッコミしてしまう。


だから、大人になって、
この程度のことで
傷つく男や女がいるんだ!!
て衝撃だった。

この本を読んでて、うさぎさん、しをんさん
発する言葉一つ一つに、うなずきマーチの
膝叩きまくり!!


年を重ね、結婚もせず、子供もいず
世間という「大陸」から
遠く離れて、漂流
してしまう私たち…


ふと、そんな「大陸」には
誰もいねえんじゃね?

そこは無人で、みんな、漂流する島なんじゃ?

この本(連載)が終わってから
病気になったうさぎさんのあとがきへと
一気に読んで、昭和、平成の女の歴史!!

それをやっぱり「自分ツッコミ」で
笑いに変えて、お話しする二人がいい!!


僕も、お姫様願望がすごいあるんだよ!
白馬に乗った王子様が、
さらいに来てくれる!て。
でも、お二人と同じように、
自分の中の魔女が目覚めて来て
「お前、寝とれや!
お前が起きてるとロクなことない
おのれのツラ見たことあんのか!
図々しいんだよ!」
お姫様を、昏睡させようとするんだよね。

もう、このくだりが、わかる!わかる!!!

あぁ、自分をお姫様と本気で思えたら
もっと幸せな人生が待ってたのかなぁ。

って、そもそも、
「お姫様(女)」じゃねえし!!

でも、この本を、いつもの女友だちとの
やりとりかのように、シンクロして
すごい楽しめた
から、いっか!


女子漂流 (文春文庫)
しをん, 三浦
文藝春秋
2019-01-04