あーーあ、ちゃんと書きたいのに
時間がない!文章力がない!


ずっと前に、読み始めたときから
終わりは予想できて
読みたくなかった最終巻

東村アキコさんの
『かくかくしかじか』

芸大合格のために通った美術教室の
スパルタ先生との交流を
思い返して描いた自叙伝。


もう最後は涙、涙。
僕が一番心打たれたのは
何百回も、何千回も聞いた
先生の言葉描け

しんどくても、辛い時も
悲しい時も、ムカつくことがあっても
地震があっても、
頭の声で聞こえる先生の声に

描き続ける東村さんの
マンガ家としての「強さ」。


まぁ、その辺は、読んでくださいな。

私事ですが、って毎年書いてるけど
高校時代から、めちゃくちゃ仲良かった
女友だちが死んで
もう6回目の夏が来ちゃったよ。


友だちといつお墓参りに行くか
今年もまた日にちを決めて。

あの日、電話が鳴ったとき
それが「出たくない電話」ってことは
すぐに分かった。


映画やテレビみたいに、
別れの挨拶もできなかったし
最後に会った日がいつだったか
どんな会話だったか、思い出せない。

病院から届いてたメールも
全部記念に取っておこうとしてたのに
スマホ機種変しちゃった。
彼女が残した娘たちのこと
見届けていかなきゃ、なんて思ってたのに
もう全然会ってない。

もう、薄情でダメな友だちだよね~。

でも、いまも彼女の声は、やっぱり聴こえるの
(宗教に入った訳じゃないよ)

子供も、子孫も残さず
人のためにも、世界のためにも
なんも遺さず終えていく人生だけど


自分より長く生きていく友だちや
誰かの頭の中で
あぁ、こういうとき、
あいつならこう言うだろうな、

声が聴こえる人間になりたいなぁ。