岡田くんの雄姿を観ようと
録画してた『日本アカデミー賞』
森繁久彌がいたころだから10年以上ぶりに
観るのかなぁ…

なに。コレ?

いまだにテレビを観ていて
恥ずかしくていたたまれない気持ちになって
早送りすることってあるのだね~。

主演女優賞を取った宮沢りえも
舞台に行っちゃうよな~。

そしてそのままハリウッドの
アカデミー賞授賞式を。

いや、比べるものじゃない。
こっちも最初のミュージカル・ナンバーで
「続編やアメコミばかり!
中国マネーを気にしてる!」
とか
最近のアメリカ映画業界を自虐的に歌ってたし。

ある意味、日本は幸せなんだと思う。
フツーに生きてれば
差別されることもないし
銃で撃たれることも、
戦争に行くこともない。


映画スターとテレビ俳優、アイドルとの
境界線もないし
別に役に合わせて太ったり
体型やアクセントを変えなくてもいい
それこそ現場に行くまで
セリフを覚えなくてもいい。
まぁ、香取慎吾はその件で
高倉健さんに怒られてたけど。
(僕はすべてのセリフを頭にたたきこんでくる
中居くんの姿勢の方が好き)

背負うものや覚悟が違うのかもなぁ。

「僕は16歳で自殺未遂をした
自分の居場所がないような気がして。
それが今ここに立っている。

だから

自分は変わり者で
居場所がないと感じている若者たち
そのままの自分で大丈夫
輝く時がくる。
そのときはこの言葉を次に繋げてほしい」


『イミテーション・ゲーム』で
最優秀脚色賞を取ったグレアム・ムーアの
受賞スピーチ。

そして、今回一番胸をうたれたのが
キング牧師の権利運動のため
セルマの橋からの行進を描いた
『セルマ』の主題歌
コモンとジョン・レジェンドの
『Glory』のパフォーマンス。

(ネットの動画で観ることできます)

そしてアカデミー最優秀主題歌賞を取ったときの
コモンのスピーチ

「分断された国家の象徴だった橋が
いまや“変化”のシンボルです。
この橋の精神は、人種、性別、宗教
性的指向、社会的地位をも超える。
この橋は希望と慈愛と
全人類への愛でできている!」


助演女優賞を受賞した
パトリシア・アークエットの
「いまこそ、女性たちの賃金平等の権利を
勝ち取りましょう!!」
にしても

こういうこと言える俳優、女優さんは
日本にはいないだろうし、
言える機会もないよね。

アメリカやほかの国は
そういう怒りや、名誉を勝ち取る闘いが
創作や演技の炎にもなってるんだろうなぁ。


そして、そんな本気の歌声や演技や
才能を讃えて、栄光を手にするアカデミー賞は
やっぱり、観てるだけで泣けてくるのだ。