そういえば、コーランが流れてなかったなぁ。

帰国して、夏休みが終わり
この1週間、仕事でバタバタしてても
毎日、毎日、お昼の12時になれば、
お財布とスマホを持って

会社のビル1階ロビーのエスカレーター前で
「ごめん、待った~?」「いま降りてきたとこ~」
ほかのフロアの人と待ち合わせる
バブル(OL世代の)ランチをしてました。


実は、あたしは“ひとりご飯”ができない、
ひとりでお店に入れない。

昼だけじゃなく、夜も。
(たまに、何年かに1回
やさぐれた気分になって吉野家に行くけど)
約束がないときはお弁当を買ってくるし
夜は、東急ストアの半額セール弁当か
セブン-イレブンのおにぎり。

たぶん、これは大学時代のサークルのせい。
学食にいれば、サークルの誰かがいて
ひとりでいる人は「淋しい」と思ってた
若さゆえの無知。

自分のほうが、つるんでいなきゃ
心もとなかった「淋しい」人間だったのに。


な、の、に!海外ではいくらでもひとりで
ごはんが食べられるし、
そもそも、ひとり旅してるんだもんね。

よっぽど「孤独」なのに、淋しくない!
どんだけ、人の目気にしてんだよっ!
自意識過剰野郎っ!!
ですね、ハイ。

で、今週は毎日、誰かとランチに行って
ひとり“ウズベキスタン観光大使”
みんなが「どこそこ?」っていう国の
プレゼンタイム。
そんときに言われたんだ、
「へぇ、イスラム教なの?コーラン流れてた?」って。

あっ、そういえば、流れてなかった…
トルコやほかのイスラム諸国のように
音楽がなかった。
まぁ、あたしはイスラム教の人が
コーランを聴いてたかのように
この何十年聴き続けてた、
ユーミンが脳内を流れ
歌詞を唱えてたんですけどね。
やっぱユーミンは宗教だ!
だからこそ、バブルOL世代なんだけど。

そしてみんなの次の興味は
「どんなもの食べるの?」

観光客料金で、本当はもっと安いのかもしんないけど
それでも、スープ、メイン(肉バーン)、ジュース
あたしはお酒を飲めないから頼まなかったけど
イスラムなのに、みんな飲んでた!
そんでディナーは、1500円あれば充分。

旧ソ連国家ってことで
ボルシチ(このスープボールがまたデカい!)
スープはいろんな種類があった。
(200~300円)
ボルシチって赤カブのスープって
はじめて知った。



ショルパ 羊肉や牛肉と野菜の塩味スープ
正直、ランチはこれとパンで充分~。
体も心も温まって(暑いんだけど)ホッとするし。




そしてウズベキスタンを代表する主食がプロフ
ライスの上に、刻んだお肉、人参野菜がのってる
いわゆる炊き込みご飯。
よくさ、海外に行くと「もう一味何かが足りない!」
塩や胡椒、しょうゆ、時にはマヨネーズとか
かけたくなるけど、ウズベキスタンの料理は
日本人(あたし?)の味覚にピッタリだったよ。




同じくポピュラーなラグマン
うどん?きしめん?のような太い麺の上に
トマトベース(肉、野菜、香草)のソースが
かかってるの。これまた美味しい!!



そしてお肉 シャシリク
要はケバブだったり
ステーキだったり。





あとね、町のいたるところで売ってるサムサ
ミートパイ。大きな窯のなかで
はりつけて焼いてるんだけど
これが!これが!めちゃくちゃ美味い!!
ミートというより
中にジューシーな焼肉が入っているんだよ。
ホテルによっては、朝から出てくるし。



今回ひとりでも、淋しくもなく
そして量的には、ちょうど良かったのだ。

昔はさ、バブルの頃の旅行で有名レストランに行っても、
富士フィルム24枚撮りを
何本か持っていっても、
撮影枚数が気になって
料理(やレストラン)の写真なんて撮らなかった。

でもさ、いまやデジカメ、いやいやケータイで
パシャって撮って、気に食わなかったら消したり
(自分の半目しか開いてない写真も)
日本にいる友だちに送ったり
こうやって、会社のランチで、言葉足りなくても
画像を見せて、説明できたり、いい時代になった。


まぁ、それでも「味」だけは、自分の舌だけが頼りで
ネットの評価も、人の話を聞いても、分からない。
これだけは、どんなにひとりでも、孤独でも
自分で味わってみなきゃ分からない。

だから、あたしはその場所へ向かうのだろうなぁ。