元になった詐欺事件を知らんせいか
話はいまいちピンとこなかった

『アメリカン・ハッスル』

どちらかというと
妻VS愛人の戦いのほうに夢中。
主要キャスト全員がアカデミー賞に
ノミネートされるという快挙の
演技合戦だけど、
なかでも、彼女が出てくると
画面が活気づくっていうか
話が「どっちに転んでいくか」分からない
起爆剤のような妻役の
ジェニファー・ローレンス!!



お前は昭和の五社英雄映画出演の
かたせ梨乃か。佳那晃子か。
中尾ミエと取っ組み合いのケンカをした
梓みちよの佇まいなのさ!



着ているドレスもドレープ型だし!
そのまんま玉置宏のロッテ歌のアルバムで
ドレスにワインをかけながら歌ってても
全然気づかない!!
20そこそこの平成生まれの新進女優なのに
(アメリカは平成関係ないか。1990年生)
あの昭和芸能臭は?

まぁ、映画や小説でも
「やかましい悪妻」と、
「魅惑的、理知的な愛人」に描くのが
世の男性の創作物だけど
そーーんなに、「妻」という“現実”を
男は見たくないのかなぁ。
あたしは、彼に「お前は“日常”だから」て
言われるんだけど、それってムカつく。
エイミー・アダムスは好きな女優さんだけど
「あたしのほうが愛されてる」って姿に
カチーーーン (〃*`Д´)

やったれ、やったれ、ジェニファー
トイレに呼び出して、しばいたれ!



ただ、トイレの対決シーンは
池上季実子のカツラをひっぺかえす
『陽暉楼』の浅野温子の勝利!!
いつか、ジェニファーにも日本の神社を回って
踊り狂ってもらいたい!

実際は、映画とは違う結末で
奥さん自殺しちゃって…
主人公はこの愛人といまもマイアミで
暮らしてるらしいけど……('ε')フーン

女優陣に押され気味の男優たちだけど
主演のアーヴィング役の
クリスチャン・ベールは
実際に髪の毛を剃って、太っての
ハゲデブ演技!
(こういうとこがハリウッド俳優てすごい!)
映画のヒロインふたりじゃないけど
FBI捜査官のブラッドレイ・クーパーより
カッコ良く見えちゃうんだよね。

こんなに筋肉質に変貌したかと思ったら



でーーん!!



出世欲と虚栄心にかられて
誰もに、罵声を浴びさせるブラッドレイの役より
自分がどうあろうか筋が通っている
アーヴィングのほうに
あたしは惹かれる…そして二股地獄。

あたしも40過ぎてやっと、
“見た目より中身”って
ことが分かってきたのかなぁ。
いや、いや、それは、どんなにハゲてデブでも
演じてるのが、クリスチャン・ベールだから!