やべぇーー年賀状やってないよ。

年賀状なんて、
他人の子どもの成長記見せられても
あたしにゃ、関係ないよ~。

(でも、どうしてこんなピンボケの写真を??
目が半開きのを??こんなダサい服着たのを?
片付いてない部屋が映り込んだ写真を???
選んだの??って年賀状は、いたたまれないし)
「今年こそ会おうね!」って書いて
何年会ってないんだ?!

いまやSNSで繋がってる時代
こんな儀礼的な風習やめようよ!て
平成なあたしと


ダメダメ、1年に1回の挨拶だからこそ
大切にしなきゃ、てな昭和のあたしが
せめぎ合うの??


で、今年こそ断念しようと思ったあたしを
一気に心変えさせたの。

『永遠の0』

死んでから、みんなの評価って気になるわ!
死んだんならどうでもいいじゃん!って
言われそうだけど、
ほら、なんてったってアイドル
自分のお通夜やお葬式で
死んでも、話題になりたいのよっ!
嘆き悲しんで欲しいのよっ!

あぁ、ターキー(水の江瀧子)のように
生前葬やりたいっ!そしてみんなの
悲しみの具合を、5つ評価で審査したいっ!
(死んでも姑息)

年賀状出さなきゃ!
少しでも多くの人に、あたしを忘れさせないよう
記憶をリプレイさせて
みんなに、それぞれの思い出を語らせなきゃ!

「海軍航空隊一の臆病者」と言われた
実の祖父の真相を究明しようと
ゼロ戦の乗りだった祖父の関係者に
話を聞いていく姉と(ほとんど)弟の物語。
(アミューズ制作のため
実質の主役は三浦春馬くん
そして主題歌はサザンオールスターズ
戦争ものに、桑田さん??
あたしは正直、バーター感否めなかったなぁ)

twitterやfacebookで
この原作本を読んだ職場の男性らが
「泣いた!」「感動した!」と書き連ね
「いいね!!」を押しまくっていたのだ。

それに反中、嫌韓、愛国心、絆、
『風立ちぬ』、憲法改正、と
オリンピック誘致さえナショナリズムの
きな臭さ漂う、この時期に、この映画??!!


って、原作を読んだこともないあたしは
二の足を踏んでいたんだけど

岡田くん主演だもん、観に行かなきゃっ!

だーのにーー!!わかってないなぁ!!監督っ!!
夜中に鍛錬してるのが、どうしてシャツ姿なのよっ!
なによりお風呂のシーンがあるのに
どうして「声」だけなのよっ!

ふざけんなっ!映画チケット代くらい
脱ぎサービス拝ませろっ!
(←主旨が違う)

まぁ、岡田くんに関しては
本当に「鼻が高いなぁ。それに比例して
もうちっと背が欲しかったなぁ」
でも、かっこいいよっ!!と大満足。

そして、これからの邦画を
(名脇役として)背負っていくだろう
浜田岳くん、染谷将大くん、新井浩文さんも
良かったし(三浦貴大くんも!)
それ以上に、>橋爪功さん、山本学さん
田中泯さん、夏八木勲さんらの
戦争を背負った(後進に伝えていかなきゃ)という
演技が迫力あった。
あたしは彼らが出す大声に、
ビクッてなって、背筋がビシッとなったもの。


まぁ、「こりゃ、男の人泣くやなぁ」ってな
作品です
(あっ、バカにした意味じゃなく、ね
ただ、女の人は井上真央演じる妻の選択にしても
子どもを持つ身としても、このヒロイズム
どう思うんだろうか?))
いやぁ、家族や部下、自分の矜持を守ろうとする
男の人の心の琴線直撃だろうっ!

思っていたら、両隣で観ていた男性ふたりとも
号泣しておりましたもの。
デート・ムービーではないけど
好きな男と観に行って、暗闇の映画館
そこで手を優しく握ってあげたら
もう男を陥落できると思われます!


本当に「いい映画」だよ。
人間は「生かされていくんじゃない」
「生きて、生きて、死に向かっていくんだ」
この限りない日々を生きなきゃ!

そしてあたしも「いつも人の悪口や噂話をしてた!」
「他人の幸せを妬んでた」
「芸能人のスキャンダルや整形の話ばかりしてた」
死後、みんなに語られないようしなきゃ!

ちなみに、あたしの希望は
「マリリンはヴァイオリンのような人でした。
はりつめた弦のように繊細で
そこから奏でるメロディは切なくて」
と、言われたいのだ。
(松田優作が亡くなったとき
池上季実子がそんな風に評してた)

良くも悪くも、笑っていた(笑われてた)
記憶を焼き付けたい。

そして、笑っていられる平和な世の中に
暮らしてたいよ。
いや、コレ、マジで。