♪あなたがいなくても、
こうして元気で暮らしていること
さりげなく告げたかったのに……


脳内で『駅』がぐるんぐるん。
もちろん、中森明菜バージョンで。
やだ、youtube観なきゃ!

初恋の人から、さっき突然電話があったんだ。
あっ、本当の初恋は『はいからさんが通る』の少尉だけど
3次元の初恋ね。
ケータイの画面に光る懐かしい彼の名前。
高校の部活の飲み会があるらしく
自分は海外出張で行けないから
「お前が代わりに行ってくれ」……
なんじゃそりゃ、知らねえよ!!!
あたし、その部員でもなんでもないし。
ほかに来る人とはクラスも違うし。
「誰も、お前に気を遣わねぇよっ!」
こっちが遣うわいっ!!
スマホを片手に、地に足をつけてしゃべってる。

四半世紀前は
彼に電話をかける用事を探して、見つけて
電話線を自分の部屋までずるずる延ばして

(まずは親がいない時見計らってたけど)
プッシュホンの
♪最後の5が押せなかったテレフォン
燃える胸は熱い痛みでーすぅ♪

斉藤由貴の『白い炎』ですよ。

当時は自分が「同性愛者」なんて
面と向かって言えなくて
友だちのふりして、近くにいて
でも、彼が話す女の子の話が悲しくて
無意識に触れ合う腕に、
自分の思いのすべてを集めて
「彼に届け!」なんて念じてた。

♪もう、愛せないと言うのなら
友だちでも構わないわ
強がっても震えるのよ、声が~♪

『Woman』@薬師丸ひろ子

中学入学前の教科書買いに行った時に
すれ違って、ひとめ惚れして、
同じ高校に通いたくて必死に勉強して
卒業までの6年間
まさに1980年代の歌謡曲やヒット曲は
すべて彼に、重ね合わせて聴いてたんだよなぁ。

ぎゃーー、これじゃ中学生の真夜中に書いた
女友だちとの交換日記みたいじゃん。


こんなこと書きたかった訳じゃないのだ。

そんな「初恋の味、カルピス」より
もはや、あたし、違う白い液体飲んでるほうが多い
汚れたおとなになってしまったもの。てへっ。