あたし、超能力持ってません(なにをいきなし)
「霊感強そう」って言われますが、幽霊見たことありません。
そんなあたしが、
クスリもシャブもやらずに
毛細血管広げっぱなしで、霊感ヤマ感第六感
目覚めるのが、唯一「旅」なのかも。
「生まれて初めて見た色」って、
みなさんも覚えてないでしょう?
でも知らない場所で、知らない世界で
「初めて」の“色”や“匂い”や、肌に絡む“風”とか
この年になっても、感じること出来る合法ドラッグっす。
で、今回のイタリア。
前は、ローマ、ナポリから、アルベルベッロ、そしてその先へ
南下した、ちょっと地味なコースだったので
今回は、ヴェネツィアに入って、ボローニャ、ラヴェンナ、
ヴェローナ、そしてミラノと、王道(?)のコース。
ヴェネツィアは、ええ、映画祭に参加するハリウッド女優気分で。
なのに、直前に観た『ぴったんこカンカン』の
「泉ピンコ、ヴェネツィアに行く」が頭から離れませんでしたよ。
水上バスに揺られて、現れた水の都に、ピンコ。
鳩が襲いかかるサン・マルコ広場で、ピンコ。
迷路のような、霧の小路の先に、ピンコ。
ピンコ、ぴったんこピンコ。
うぎゃあーーー『渡鬼』テーマが頭から離れん。
ポンっ!「来週のお話は~」
石坂浩二のナレーションがヴェネツィアでこだまする~。
ラヴェンナからの列車のなかで
声をかけてきたのは・・・・・・またもや日本の「女性」。
あたしって、そんな「安全」に見える?
「旅は道連れ、一緒にごはん食べません?」って。
ええ、ご一緒しましたとも。
だって、あたしのこと「25、6歳ですか?」って言ってくれたんだもん!
それに、彼女は3年ほど留学してたそうで、イタリア語ペラペラ。
語学が出来る人がいると、旅の楽しみ倍増だよ~。
ボローニャで、ラザニア食しながら
恋愛について語り合いましたよ。
しかもメール交換までしちゃって。
どこにいるの?あたしのボーイフレンド♪@ビーバップ・ハイスクール
男は声かけてくれんのかい?!
ヴェローナは『ロミオとジュリエット』の舞台の町。
右胸を触ると「結婚できる」とか「幸せになる」だかの
ジュリエット像の前で、
あたしのデジカメ、バッテリー切れ(ノ◇≦。)
そして、年越しは赤い街ボローニャで。
ここは大学の街で(若者多し)
イタリアでも屈指のゲイの街で(ナルシストのせいか、美形多し)
街を観光しているのか、男を物色しているのか。
もう大満足。
下の写真のように、窓辺にレインボー・フラッグを立てているのは
ゲイが住むお部屋、もしくはゲイにフレンドリーなお店って証明です。
今度、海外で街を歩くとき、気をつけて探してみてね。
カウントダウンに集まった広場で
もしかしたら、年が明けた瞬間、
抱きつかれる可能性もアリと夢見て
とにかく、カッコイイ人の近くに(でも、ほとんどカッコイイ!)
寄り付いてましたよ。
センターに設置されたステージからは、あたしには
中山美穂の『50/50』もしくはTRFの一連の曲にしか聞こえない
イタリアのヒットソング(?)が、かかり(小室哲哉恐るべし)
みんな狂ったように踊るわ、
打ち上げ花火の大玉を地面で破裂させるわ
爆竹鳴りまくるわ、で、「戦場ってこんな感じ?」と
銃撃に逃げ惑うように、
きゃーきゃー言っているうちに年が明けましたよ。
後ろから、シャンパンかけられたし。
ミラノでは、ついつい・・・カードが火車。
来月はタダ働きだと思って、頑張ろうっーーー。
イタリアっていうか、ヨーロッパの良いところは
鉄道で、1,2時間揺られれば、いろんな街に行ける事。
毎日の通勤電車のように、“箱”に「運ばれる」のではなく
あたしが、「行こう」と腰を上げれば
どこにでも、行けるトコ。
自分の意志で、行く先を決めて、切符を買って
つかの間、自分が「生きて」「動いて」いる気になるんだよね~。
でもね、イタリアが好きな人って
「あたしの前世は、イタリア人だった」とか言うじゃない?
あたし?・・・・・・「いいえ」
コーヒーもワインも飲めない、チーズもピザも食べられない。
あんな縦列駐車なんて、無理、無理。
それに、目の前の「快楽」を追い求め
あんまり「働かない」奴らを見ていると
ゲルマン民族のように、イライラしちゃう。
イタリア人って、自分の仕事は「楽しい!」って言う人多いんだって。
そりゃあ、そうだろうよ。自由人。
映画『ベニスに死す』のように、かわいい男の子
(この映画、主役のおっさんが死化粧しているようでイヤ)
電車に乗り合わせた、モデルのような美男子
そんなときは、ここに「骨を埋めても・・・」って思うけど
あたしは、やっぱり日本で生きていたい。
そう思えるってことは、幸せなことなのかな~。