生きることの苦しみさえ消えるというよ


旅立った人はいるが、あまりに遠い


自由な そのガンダーラ


素晴らしいユートピア


心の中に生きる幻なのか


イン ガンダーラ ガンダーラ



ネパールの首都・カトマンドゥ 大変なことになってますね。


いくつもの街を旅して、いくつもの景色を目にして


「ああ、ここまで来たんだ・・・・・」


感慨にふける間もなく「写真撮らなくちゃ!」と


下世話な観光客になるあたしですが



ストゥーパ(目玉が書いてある仏塔)で、マニ車をクルクル回し


周囲では、尺取虫のように五体倒地礼をする地元の人びと。


夕暮れに染まっていく街並み、肌を吹き抜けていく風


「はて?いつの時代を旅してるんだ?」




ここはどこ?あたしは誰?どこに向かっていくの?


東なのか、西なのか、時は刻んでいるのか、ただ太陽のみぞ知る


時空を旅してる気分になった場所それがネパールでした。



しかし、ホントにトリップを求めに来ている人もいて


街で出会った日本人は、正露丸を2、3倍にしたようなブツを


お尻に入れて、日本に持ち運ぶ事を生業にしてました。


ああ、旅のブラックルート。


その人は、モモなる蒸し餃子を奢ってくれ、


粟を発酵させたチベット・ビールは、ストローで飲むお酒なので


酔いが回りやすく(ただの下戸)、いつのまにかフラフラのあたし。


「きゃっ、旅のアバンチュール?何をしようっていうの?」と


不安半分期待半分(いや、2:8の割合)で、部屋で薦められたタバコ、


あたしはタバコを吸ったことがないので、吸い方も分からなかったのですが


それが、まさに「悪い葉っぱ」だったのです。


罪悪感なんて旅の好奇心で一網打尽。


ヒーヒーフー。妄想で練習していたお産の呼吸法を真似て吸ってみると


うぎゃあーーー( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚ 床一面のアリの大群。


それが、つまさきから、足の甲へ、膝へ、とワンサカ登ってくる


ぎゃあっーーーー!ヽ((◎д◎ ))ゝ必死に払うあたし。


ふと気づくとアリなんて一匹もいやしねえ。


生涯で一度の体験はバッド・トリップでしたよなんでアリ?



翌日、ひとりのガイドに連れられたトレッキング。


荷物は彼が持ってくれるし、片言の日本語で喋りかけてくれるし


なんだか大航海時代に旅してる貴族の気分。おほほほ。



そんな山登りの何日か目。


朝焼けに映えるヒマラヤを見ろって言われていたのに


グースカ眠っていたあたし。ぎゃーーーΣ(゚д゚;) 寝過ごしたーー。


こんなんじゃ旅行代の元が取れない!って地団駄踏んだのも杞憂。


雲がひらけて見えたヒマラヤ山脈、遠くに見えるエヴェレストは


もう、神の国。この目で確かに見ているはずなのに幻のようで


手を伸ばせば、その頂きはつかめそうなのに、遥か遠い。


どんなにお金を積んでも、時間を使っても、絶対行けない場所なのだな。


人は、自分を超越したものに遭遇すると、ただ泣くしか出来ないのか。


頬を伝う涙。あたしは宗教は信じないけど(あたしが教祖!)


神がいるとしたら、あそこだな~って。信心。




クスリや葉っぱを使わなくても、十分「光の中」へトリップ出来たよ。


これこそ合法トリップ!バンザーイ!旅の醍醐味ヽ(゚◇゚ )ノ



ガンダーラ、ガンダーラ この歌ではインドにあると言ってましたが


見ようと信じれば、どこでも見られるのが、


聖地(輝く世界)なのではないでしょうか。なーんちって。(*゚ー゚)ゞ