アンジーから回ってきた結婚バトン。
「結婚」って、前にも書いたけど、あたしにとっては法で認められてない代物。
その割に、海外のウェディング雑誌は愛読書。
萌える緑のガーデン・ウェディング、
キャンドルが揺らめくテントの中でのパーティー
グラスをチンチン鳴らして、祝辞。
そう『ベスト・フレンズ・ウェディング』みたいなの妄想してるんだけどね。
その中の質問で「理想のプロポーズのシチュエーション」
と、言うより、やり取りで大好きなのが TBSドラマ『最後の恋』
脚本の北川悦吏子さんとの対談で、スピッツの草野マサムネが
このドラマが一番好き。って言ったら、「珍しい」って作者本人が驚いてたけど
「あたしの心のベストテン第1位も、『最後の恋』なんです」。
常盤貴子演じるアキみたいに「体売ってた」わけじゃないけど
20代の頃のあたしは、結構奔放な性生活を送ってました。
その頃、周囲の友人たちは、男も女も結婚しだして、
ゲイである以上、誰かと「一生添い遂げること」なんてない。
そもそも2丁目にも行かない、ゲイの友人もいない
(って言うか、ノンケの男しか好きにならない)
この先自分は、誰かに「愛される」価値があるのか自信もなくて
すんごく刹那的に、色んな人と関係持ってました。
(ちょうどインターネットも普及しだしてゲイの「出会い系」も
堰を切ったように、あふれ出した頃だったんじゃないかな?)
体を重ねることで、「自分」の存在意義確認してたっていうか。
けど、そんなのやっぱり虚しくて、どんどん汚れていく気がして
まあ、いつもの事なんですけど常盤貴子に自分重ねてた(*゚ー゚)ゞてへへ
そんなアキは医大生の夏目(中居くん)と出会って恋に落ちていくんだけど
女の子の気持ちにまったく疎くて、不器用な夏目と
「優しい」鎧の中で、もがいている中居くんのイメージが被って良かった!
そんでね、このドラマは主役の二人が「篠崎」「夏目」って名字で呼び合うんだよね。
そんなところも、恋に不慣れな二人って感じで好感度大。
父親に会ってくれ、という夏目に
アキ「それ、普通の女の子だったら誤解するよ」
夏目「誤解じゃなくて、まんまなんだけど・・・」
アキ「・・・ちょっと時間ちょうだい」
興奮して走り出すアキ、信号が赤になってしまい道路を隔ててしまう二人
アキ「夏目!」
夏目「なに?」
アキ「いいよ」
夏目「なにが?」
アキ「結婚、しよ」
夏目「何だよ」
アキ「もったいつけようと思ったんだけど、ダメだ」
夏目「考えてみるんじゃなかったのかよ!」
アキ「信号、黄色から赤になるまで考えたよ」
夏目「何言ってんだか・・・」
道路を渡ってくる夏目の手を取るアキ
アキ「夏目の気が変わったら困るし」
夏目「変わらないよ」
アキ「わかんないよぉ。
まるで生まれる前から決まってた、みたいなこの人!っていう
運命の人にも出会うかもしれないし」
夏目「・・・それ、俺、篠崎だと思うんだけど」
きゃあーーー・゜゜・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*
抜粋ですが、、もうこの会話の応酬が大好きで
「ラブストーリーなんてやってられない」って恥ずかしがってる中居くんの演技と
夏目が、また上手い具合にマッチして。あたし、常盤貴子ですよ(また、また)。
「運命」って言葉は好きだし、すぐに信じるけど
向こうにも、そう思ってもらいたいじゃないすか。
けど「運命」なんて口にする男は、別の意味で>((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
この照れながらも「真剣」ってのが、胸をズキューン。
北川作品の中では地味なので、結構観てない人多いと思うんですよ。
けど、けど、あたしは大好き~
「もう一度生きていこう!」って再生力に満ち溢れてるし。
小田和正の主題歌、中居くん、常盤ちゃんの切ない演技を観て
ぜひ確認してください!