妄想特急999

ブレーキ壊れた妄想特急ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ止まるときは何かにぶつかる時。MOVIE!BOOK!COMIC!TRAVEL!「欲望」という名の列車に乗って日々加速中!まずは https://mousouexpress.blog.jp/archives/6265440.html を読んでもらえれば。

カテゴリ: 映画

「脚を使え!脚を使って相手が疲れたら
ヘッド!ボディ!
ヘッド!ボディ!!
ヘッド!ボディ!!!」


映画館を出た直後
シャドーボクシングをしだし
あたしに向かって拳を突きつけてきた相方。


「危ないなぁ(((p'д`q)))」

アカデミー賞候補も
最近は映画評論家や映画通を
唸らすような一癖ある作品が重視されてるけど
「アメリカン・ドリーム」直球の
『ザ・ファイター』

でも、そんなストレートなドラマに
歪な重力を起こすのが
助演男女優をW受賞した
ヤク中の元天才ボクサー兄を演じたクリスチャン・ベールと
労働者階級の肝っ玉母さん役のメリッサ・レオ

そしてブサイクで頭の悪そうな姉7人!!!
(中森明菜の全員「明」の字がつく
6人兄弟を思い出したわいっ。
妹・明穂主演の『スケバン保母さん ツッパリ風雲録』)

歯も髪も抜いたし、ホンモノのジャンキーみたいに
痩せたんだぜっ!てなクリスチャン・ベールと
「黙ってあたしに従えっ!」な
モンスター・マザーのメリッサ・レオが

(オーバーアクト!やり過ぎ!)出てくるたびに
マーク・ウォルバーグが静かに
その闘志をみなぎらす主人公ミッキーの

(あのカルバン・クラインの下着姿の
マ―キ―・マークがこんないい役者になるなんて!)
サクセス・ストーリーは
歪みだすんだけど、目が離せないっていうか
観客であるあたしも引きずりこまれちゃうんだよね。


3DやCG技術、複雑な展開じゃなく
久々に「役者の力」で楽しめる映画だったよ。

震災から1ヵ月、
ブログやtwitterではね
なるべく不安や弱気なことは書かないようにしようと
思ってはいるの。書いても消してる。

陰謀説とか大好きなのに(『陰謀のセオリー』
いまの混沌とした原発情報の
悲観的なニュースや誰かの発言見ると
自分の心の日蔭の部分がガ――って増えるし

東北や被災地の人たちの現状に
なにも出来ない自分が心苦しいけど

ACで「日本がひとつのチーム」とか
サントリーのCMで「上を向いて~♪」って
歌っているのを見ると
自分たちは「ひとつになりますよ」って
「手を差し出す」側な訳?とテレビをブチっと消しちゃう。

会社の後輩が「東北を記念に見に行きたい」とか
言うのを聞くと、どうしてそんな他人事なの?って
もう「終わったことなの?」あたしってしつこいの?(笑)
こんなにも余震が続いて、
揺れるたびに「まだ、終わらないのか」とガクっとして
でも、あのときのように、仕事が止まったら
どうしよう?って結局自分の身の回りのことしか
考えてない勝手なあたしだったり

汚染水を垂れ流すニュースを聞いて、
地球を汚してまで、
日本人の生活を守らなきゃいけないのかなぁ、
もう「おとな」はいいから、「こども」を救う
国家的なプロジェクト立ち上げようよ!とか思ったり

もう感情ぐるんぐるん。
毎日正しい道なのか、闇の中なのか先に光があるのか
分からない中、無我夢中で走り抜けてる感じ。


そんなとき、やっぱり映画を観て
現実逃避できるし
彼だったり、友だちとの、会社の人との
日常が、この非日常的な毎日を打破してくれる。
明日に続いてく気がする。


ヘッド!ボディ!!ヘッド!ボディ!!
打ちのめされて、弱っちい自分だけど
戦い続けなきゃなぁ。

いま脳内は『ロッキー』のテーマソング



素晴らしいヾ(*≧∀≦*)ノ!!

ディズニーランドに初めて行ったときの感動!
ルパンの『カリオストロの城』を観た時の
ときめきっ!!
思い出した!
3Dってすごいっ!おばさんみたいに
目の前のランタンに手を伸ばしちゃった。
(充分、おっさんか(゚∀゚)アヒャ)

そんな満ち足りた気分になったのが
『塔の上のラプンツェル』

あたしはあの名作『美女と野獣』さえ
初対面のときアノ姿だったら
恋に落ちないよなぁ、

ディズニー(ピクサーを抜かす)映画って
イマイチ ピンとこなかったのだ。
あっ!『ターザン』はカッコいいと惚れたけど。

んで、んで、『ラプンツェル』
グリム童話では、夜毎王子を招き入れて
妊娠しちゃうとかちょっと生々しいんだけど

そこはディズニー!(゚∀゚)ノ キュンキュン!

あたしはやっぱり理想の男子を
待ち続けるお姫様なの。

塔の上のお姫様はクラリスのように
「あの方は何も盗らなかったわ。
あたしのために闘ってくださったのです」
「いや 奴はとんでもないものを盗んでいきました。
あなたの心です。」
by銭形警部@カリオストロ
このぉーーハート泥棒!!

しかも今回ラプンツェルの心を盗む
泥棒フリン・ライダーが
めちゃくちゃあたしの好みなのだ。うへへへ。

またまた二次元のキャラクターに
恋しちゃったよ!

D!A!T!E!恋いしたっていいじゃない!
by西武球場の女王・渡辺美里)

ムスメがいる女友だちに「観て!」と
薦めたら「もう観て来たよ。
Σ(゚д゚) エッ!? あんた、ラプンツェルに
自分を重ね合わせてたの?
あたしたち、もう継母側でしょ!
図々しいっ!
って
たしなめられました。

でもね、女はともかくおかまはいつまでも
夢見る夢子ちゃん、日ペンの美子ちゃん
いや、「小さな恋のものがたり」のチッチなの!

たとえが昭和すぎ?でも同僚の女子に
チッチとサリーは、チッチの【片想い】の話なんじゃ?
言われて、先日衝撃受けたのだ!
えっ?!そうなの?そんなことないっ!
チッチはあたし。あたしはチッチ。
この恋は幻(思い込み)じゃないのだ!
じゃないハズ(゚ー゚;

で、ラプンツェルですよ。
その髪の毛をアニメ3D化する
技術にも感嘆したけど

キャラクターに、血も涙も通っていてね
こんな魅力的なヒロイン
近ごろの邦画、洋画、テレビドラマでも
見ることできないんじゃ?

震災ストレスか、その後の仕事に忙殺されて
疲れきってたのか

思わず、涙がほろり。
もちろん、その滴はダイアモンドになったけどね。
いや、正直、こんなステキなお姫様ストーリーを
今、東北では観られない女の子たちもいるのだな、と
思ったら、「らしく」もなく、ね。

なんかSF映画の中を生きてるみたい。
もう時間さえ分からない…
それは会社にずっといるから(*´▽`)ノ.+゚*。:゚

でも世紀末は過ぎたから、終末映画(((( ;゚Д゚)))
毎日新聞の一面を飾るとんでもない見出し。
そして「ヒール役」の東電会長は
事故当時、マスコミ幹部を引き連れ
中国に接待旅行なんて…期待通りの役作り(笑)

しかも、国に提出する「供給計画」に
福島県に原発増設を盛り込んだまま…って(@Д@;
そんなニュースを
相変わらずスポンサーである東電に配慮して
民放は、「自主規制」してスル―。
でもそれ以上に、この未曽有の災害に
「なにかできるのでは」「なにかを伝えたい」と
走りまわって取材しているマスコミの人も
多いと思うんだけどね。


あたしはtwitterをはじめネットで
東電も、政府もなにやってんだ?!
(いや、実際なにやってんだ?なんでしょうけど)
非難を繰り返したり、俺たち(だけ)が正義だ!
「今こそひとつになろう!」って言ってる人たち

(本当に、立派だと思うのだけど)
ワールドカップで青いTシャツ着て
(野球のWBCでも、オリンピックでも可)
「SAMURAI!」とか「大和魂」とか掲げて
泣いたり、ハイタッチしてるのと変わらない気が……。

誰かを助けて「ひとつ」になってる自分に酔ってるんじゃ?

いや、あたしはこんなこと書いてる時点で
地獄行き
だけどさ、
もちろんひとりひとりの力が大きくなって
変えられていく、と信じてるよ。
こんな天災なんかで自分の人生も、
みんなの人生も諦めたくない。

でも、やっぱり津波で被害に遭った人たち
原発事故で、今ある生活を捨てなきゃいけない人たちと

(東京だって、どうなるかわからないけど)
「ひとつになろう」とは思えない。
「一緒」に考えちゃいけないと思う。

彼らが受けた絶望も、そして立ち上がる希望も
あたしには、到底わからないし
計り知れない強さだと思う。


そこを「僕らが、みんながついています」
「みんなで頑張れば、絶対乗り越えられる」って
「手を伸ばす側」の体(てい)で…

恥ずかしくて、言えない。
あたしだったら「ちょっと!ちょっと!
こんなセリフ、言えないわよ!あたしは!」

大女優気取りで(三田佳子先生)監督呼び出して
台本書き直し命じちゃう
「売名?それの何がいけないの?
わたし、出すわよ、義援金」エ―シ―♪
と。

ついでにいえば「いまの節電いいかも」なんて
(たぶん23区内の)歌手が言っても説得力ないし
それに同調するエコ信者もなぁ。
(なんかみんなでオシャレなキャンドル灯してそう
たくさんの本数で「PEACE」って文字作ったり)
計画停電で、困ってたりストレス感じてる人多いだろうし
飲食業や、ファッション業界、さまざまな職業の人が
痛手を被ってると思うもの。

(花見規制を唱える都知事も、
花火大会を今から中止にするお役所も、
そういったイベントを糧にしている企業や人々を
守るのも仕事なんじゃ?


あたしはこーーーんなこと書いてて
なーーーーーんもできてないんだけど、
本当の勇気(トゥルー・グリット)は
いま、原発に対処してる作業員や
お医者さん、看護師さん、自衛隊、警察
救命、救援活動してる人たち。

現場で、できることを一生懸命やってる人たち。

すみません、ちょっと今日はあたしが
偉そうに文句ばっかの最低最悪だ。
いちばんのダメダメだ。

だから、本当はこの記事アップするの控えてたんだけど

ほぼ日でも紹介された看護師さんのブログ
読んでたら、「泣いちゃいけない」と。
(糸井重里さん、デ―ブ・スペクターら
いまのテレビなんかより、よっぽどスマートな
ツイート満載なのもあるから
Twitterまだな方はぜひ!

特に乙武くんのは、毎回うなります。
考えちゃいます。その賢さに、強さに。)


あっ!本題の『トゥルー・グリット』
こっちが本題(笑)

これまた、コーエン兄弟の乾いたユーモアっていうの?
マジなんだけど、クスって笑える西部劇。
生と死と、笑いとシリアスって
同じ人間の中に混在してるんだよなぁ、と。


いや、ここまで書いててなんだけど
あたしが「けっ。」って思ってる
リツイートされてきたつぶやきも

ACの広告も、某芸能人のボランティア精神も
みーーんなその人なりの「トゥルー・グリット」なんだよね。
その勇気や気概が、いまの「自粛」大国ニッポン
「放射能」大国ニッポンを打破する力になればいいな。


なにかしなきゃ、と焦ってるみなさん。
あたしみたいにダメ人間いますから、大丈夫ですよ。
みなさんは、みなさんの人生を!!

今年のアカデミー賞作品賞受賞作の
名に恥じないすごーーい良質の映画です!
『英国王のスピーチ』
主役のコリン・ファースも
ジェフリー・ラッシュも上手い!
ヘレナ・ボナム・カーターも
ただのキチ●イじゃなかった!

けどけど、何かがひっかかるのだ。
それはやっぱり震災が大きく影を落としてて
3月11日前に観てたら
優しい心で、温かい涙を流せたかもしれない。


作品自体は吃音症の英国王が
スピーチセラピストとの友情を育みながら
国民に敬愛される王に成長していく話なんだけど
最後は第二次世界大戦へ向けて
国民の士気を昂揚する演説するのだ。


いまってさ、リーダーシップを執れる人が
求められてるじゃない?

いろんなところで小泉純一郎復帰待望論とか出たり
(林真理子なんて思いっきし
週刊誌エッセイで書いてた。この人のそういうとこが……)
「津波は天罰」とまで言ったアノお方も
都知事選では再選しそうだし…((((;゚Д゚))))
しかも彼はこの期におよんでも原発推進派なんだよ。

この映画みたいに何十年後かに
「良かったね」と言える様な
そんな風に導かれればいいけど
でも、いまの東日本の不安で混沌のなかでは
極端な話、ヒットラーさえ望まれる可能性もある訳で。

ただ「強く言い切ること」だけが、
リーダーではないと
個人的には懸念してるのだが。


強くなくたっていいし
すごいプレッシャーだもん、心折れてもいい。
原発が推進でも反対でもいい
なにが起こってて、どんな可能性があるのか
きちんと説明してくれればいいのに。

(政府も責められてるけど、
選挙のとき「みなさんのため!」って叫んでた
谷亮子はじめ国会議員って
今どこで、なにしているのだ?!)

「プルトニウムってなに?」って
子どもニュースみたいなあたしの質問に
「チェルノブイリのときは1メートルのキノコが
生えたんだって。だからチ●コがでかくなるよ」

ってそんなセクハラの答えしかくれない
周辺の人々…(ノ∀`)

でも、いまはそんな人や言葉たちに救われてるのだ。

安住アナとたけしの
「ニュースキャスター」での自衛隊の方たちの
活躍を見て、何もできない自分に不甲斐なさを感じ
この寒い空の下、被災した人たちの境遇を考えると
涙が流すことしかできない
(偽善デス、はい)
それなのに、SMAPの
「あなたはどんなときでもひとりじゃない。
僕らが、みんながついています。
互いに譲り合い、助け合いながら、
強く強く未来を信じて、今ひとつになるとき」って
CM見ると「けっ。」って、心が狭い(笑)

沖縄やほかの米軍基地もだけど
日本全国の原発周辺の人たちに、
危険や過酷な生活を背負わせて
散々電気を使っておいて

「水が危険だ!福島県(東北の)産物は食べられない!」
「日本人は楽観しすぎだ、原発失くせ!」
「政府も東電も頼りにならない!不安だ!」
って
僕(今回は“僕”)は、地震や放射能よりも
そういうことを声高に叫べちゃう人のほうが怖い。
(もちろんお子さんがいらっしゃる方たちの
不安は相当なものだと思うけど…
そこは「おかまには分からねえよっ!」と一瞥してください)
いや、自分は、本当に無知で無力で
社会に対してなんのアクションも起こさずに生きてた。

今だって、不自由なく過ごしてて
仕事の忙しさにかまけてて現実逃避してる…
この期におよんでもダメ人間なので、
言うこともできないんだけど。


『わたしを離さないで』

「911同時多発テロ」後の
アメリカ映画は、なにが正義で、なにが正しいのか?
そんな自問自答の、自省の作品が多かったけど
あたしはあの「311東日本震災」後から
映画を見ても、どうしてもそこにたどり着いてしまう。

ある目的のためだけに(清水玲子さんの『輝夜姫』!!)
生まれ、育てられた若者たち。
寄宿学校「ヘールシャム」で過ごす日々は
恋をして、嫉妬して、友情を抱いて、思春期を経て…。
主人公のキャリー・マリガン(僕の中では英国版蒼井優)は
男子には受ける素朴感を出しつつ
じつは女性がいちばん危険アラ―トを察知するタイプ!

いつものように(戦略か?)演じて
次のスパイダーマンにも選ばれブレイク必至の
アンドリュー・ガーフィールドは
やっぱり「関根勤」にしか見えなくて…


でも、彼らが対峙する運命は特別なことじゃなく
誰もが、そして僕が受け容れなきゃいけないことで
誰にだって「死」はやってくる。

どこにだって、どこに逃げたってやってくる。
生き延びたり、ここではないどこかに行けるなんて
自分を高く見積もることはできない。
他人や天災のせいになんかできない。


自分が一瞬一瞬選びとってきた道の
行く先にその“ラスト”は待ってる訳で。

僕は、そこへの過程で出会った大切な人たちを
手放さないようにするだけ。

そして、NEVER LET ME GO
わたしを離さないで。





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