「今じゃなくて、夜中の3時くらいに
部屋に行っていい?」
はぁ?
マッチング・アプリで連絡をくれた人からの
頼みが、平日のそんな遅い時間の逢瀬。
学生時代、レスリングやってましたという体と
長瀬智也系のワイルドな風貌(写真)の彼を
寝ずに待ちましたよ。
ナーゲッタチャンス!!と。
現れた彼は、自転車を急いで漕いできた、と。
「お仕事、遅かったんですか」と聞くと
「いや、嫁が寝るのを待って、
抜け出してきました」って。
はぁ?はぁ?はぁああ??
えっ?絶対無理!!!!
(って、その日はヤったけど)
もう無理!
今でも思い出すくらいカッコ良かったけど
名残惜しいけど、
既婚者とか、誰かの彼氏とか
絶対、いや!!!(ヤったけど)
誰かの気持ちや人生、奪うのとかイヤ!!
ー私の趣味は人の夫を寝取ることです。ー
恋人の言葉からはじまる
山田詠美さんの
『血も涙もある』
本当、この人の小説を好きで良かった。
「読書」する人間で良かった。
日本語を話せて、読めて良かった。
料理研究家の妻
その10歳下の夫
妻の助手にして夫の恋人
3人の「不倫」の物語。
男なのに、結婚もしてないのに
夫婦のことなんて何一つわからないのに
「妻」の立場で、キリキリと
読み耽ってしまったよ。
読んでいる間、自分が、
女性誌のインテリア特集に紹介できるような
オシャレな部屋で、外国のどっか有名な
ブランドのソファに寝そべって、
おいしい紅茶と、クッキーをひとつまみして
文庫本のページをめくってるような
それこそ桐島かれんの
YouTubeに出てくる人になった気分。
あぁ、豊潤な読書の秋。
性悪女!泥棒猫!姦通!!
ワイドショーやネットでは下世話にされちゃう
「不倫」が、アララ不思議。
山田詠美さんが描くと、美しい会話に
味わい深い人生に酔っちゃうよ。
(僕はお酒まったく飲めないけど)
恋する二人にとって、
自分が「第三者」になってしまう。
いや、彼らが、
自分どころか誰も必要としない楽園を
育んでいることを、解った時の、哀しさ。
あぁ、いろんなこと思い出して、
涙が出てきちゃった。
自分が、築いてきた時間も、
年月をかけて練った人格も、優しさもお金も
彼を自分だけの側にいさせるには、
なんの役にも立たない。
どんな術もない。
あぎゃ━━━ヽ(#`Д´)ノ━━━!!、
なんで、こっちが
胸を痛みで焼き尽くされなきゃいけないんだよ。
業火の責め苦にあうのは、
不倫してるほうだろうが!
やだ!
僕、めちゃくちゃ恋愛してたんじゃん!
懐かしくもあり、切なくもあり。
今や、そんな地獄の炎も炭となって
砂漠のような毎日だよ。
やっぱり、恋愛って必要なのかなぁ。
でも、先日、久々にマッチングアプリで
声をかけてくれた人がいて
「おいくつですか?」と聞かれて
「52さ…」と書きかけて
ヒィ〜!!!!(((( ;゚д゚)))
こんな年で何始めようとしてんの?!
無理!無理!!
年齢とか、誰かの相手とか、
気にせずに進んでいける人のほうが
恋愛偏差値は高いんだろうなぁ。
それでも僕は、
山田詠美さんの小説を読んでる方が
幸せです。
部屋に行っていい?」
はぁ?
マッチング・アプリで連絡をくれた人からの
頼みが、平日のそんな遅い時間の逢瀬。
学生時代、レスリングやってましたという体と
長瀬智也系のワイルドな風貌(写真)の彼を
寝ずに待ちましたよ。
ナーゲッタチャンス!!と。
現れた彼は、自転車を急いで漕いできた、と。
「お仕事、遅かったんですか」と聞くと
「いや、嫁が寝るのを待って、
抜け出してきました」って。
はぁ?はぁ?はぁああ??
えっ?絶対無理!!!!
(って、その日はヤったけど)
もう無理!
今でも思い出すくらいカッコ良かったけど
名残惜しいけど、
既婚者とか、誰かの彼氏とか
絶対、いや!!!(ヤったけど)
誰かの気持ちや人生、奪うのとかイヤ!!
ー私の趣味は人の夫を寝取ることです。ー
恋人の言葉からはじまる
山田詠美さんの
『血も涙もある』
本当、この人の小説を好きで良かった。
「読書」する人間で良かった。
日本語を話せて、読めて良かった。
料理研究家の妻
その10歳下の夫
妻の助手にして夫の恋人
3人の「不倫」の物語。
男なのに、結婚もしてないのに
夫婦のことなんて何一つわからないのに
「妻」の立場で、キリキリと
読み耽ってしまったよ。
読んでいる間、自分が、
女性誌のインテリア特集に紹介できるような
オシャレな部屋で、外国のどっか有名な
ブランドのソファに寝そべって、
おいしい紅茶と、クッキーをひとつまみして
文庫本のページをめくってるような
それこそ桐島かれんの
YouTubeに出てくる人になった気分。
あぁ、豊潤な読書の秋。
性悪女!泥棒猫!姦通!!
ワイドショーやネットでは下世話にされちゃう
「不倫」が、アララ不思議。
山田詠美さんが描くと、美しい会話に
味わい深い人生に酔っちゃうよ。
(僕はお酒まったく飲めないけど)
恋する二人にとって、
自分が「第三者」になってしまう。
いや、彼らが、
自分どころか誰も必要としない楽園を
育んでいることを、解った時の、哀しさ。
あぁ、いろんなこと思い出して、
涙が出てきちゃった。
自分が、築いてきた時間も、
年月をかけて練った人格も、優しさもお金も
彼を自分だけの側にいさせるには、
なんの役にも立たない。
どんな術もない。
あぎゃ━━━ヽ(#`Д´)ノ━━━!!、
なんで、こっちが
胸を痛みで焼き尽くされなきゃいけないんだよ。
業火の責め苦にあうのは、
不倫してるほうだろうが!
やだ!
僕、めちゃくちゃ恋愛してたんじゃん!
懐かしくもあり、切なくもあり。
今や、そんな地獄の炎も炭となって
砂漠のような毎日だよ。
やっぱり、恋愛って必要なのかなぁ。
でも、先日、久々にマッチングアプリで
声をかけてくれた人がいて
「おいくつですか?」と聞かれて
「52さ…」と書きかけて
ヒィ〜!!!!(((( ;゚д゚)))
こんな年で何始めようとしてんの?!
無理!無理!!
年齢とか、誰かの相手とか、
気にせずに進んでいける人のほうが
恋愛偏差値は高いんだろうなぁ。
それでも僕は、
山田詠美さんの小説を読んでる方が
幸せです。