妄想特急999

ブレーキ壊れた妄想特急ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ止まるときは何かにぶつかる時。MOVIE!BOOK!COMIC!TRAVEL!「欲望」という名の列車に乗って日々加速中!まずは https://mousouexpress.blog.jp/archives/6265440.html を読んでもらえれば。

カテゴリ: BOOK

「今じゃなくて、夜中の3時くらいに
部屋に行っていい?」

はぁ?

マッチング・アプリで連絡をくれた人からの
頼みが、平日のそんな遅い時間の逢瀬。


学生時代、レスリングやってましたという体と
長瀬智也系のワイルドな風貌(写真)の彼を

寝ずに待ちましたよ。
ナーゲッタチャンス!!
と。

現れた彼は、自転車を急いで漕いできた、と。
「お仕事、遅かったんですか」と聞くと
「いや、嫁が寝るのを待って、
抜け出してきました」
って。

はぁ?はぁ?はぁああ??

えっ?絶対無理!!!!
(って、その日はヤったけど)
もう無理!
今でも思い出すくらいカッコ良かったけど
名残惜しいけど、

既婚者とか、誰かの彼氏とか
絶対、いや!!!(ヤったけど)
誰かの気持ちや人生、奪うのとかイヤ!!


私の趣味は人の夫を寝取ることです。

恋人の言葉からはじまる
山田詠美さん
『血も涙もある』

本当、この人の小説を好きで良かった。
「読書」する人間で良かった。
日本語を話せて、読めて良かった。


料理研究家の妻
その10歳下の夫
妻の助手にして夫の恋人

3人の「不倫」の物語。

男なのに、結婚もしてないのに
夫婦のことなんて何一つわからないのに
「妻」の立場で、キリキリと
読み耽ってしまったよ。


読んでいる間、自分が、
女性誌のインテリア特集に紹介できるような
オシャレな部屋で、外国のどっか有名な
ブランドのソファに寝そべって、
おいしい紅茶と、クッキーをひとつまみして
文庫本のページをめくってるような
それこそ桐島かれんの
YouTubeに出てくる人になった気分。

あぁ、豊潤な読書の秋。

性悪女!泥棒猫!姦通!!
ワイドショーやネットでは下世話にされちゃう
「不倫」が、アララ不思議。
山田詠美さんが描くと、美しい会話に
味わい深い人生に酔っちゃうよ。

(僕はお酒まったく飲めないけど)

恋する二人にとって、
自分が「第三者」になってしまう。
いや、彼らが、
自分どころか誰も必要としない楽園を
育んでいる
ことを、解った時の、哀しさ。

あぁ、いろんなこと思い出して、
涙が出てきちゃった。
自分が、築いてきた時間も、
年月をかけて練った人格も、優しさもお金も
彼を自分だけの側にいさせるには、
なんの役にも立たない。
どんな術もない。


あぎゃ━━━ヽ(#`Д´)ノ━━━!!、
なんで、こっちが
胸を痛みで焼き尽くされなきゃいけないんだよ。

業火の責め苦にあうのは、
不倫してるほうだろうが!


やだ!
僕、めちゃくちゃ恋愛してたんじゃん!


懐かしくもあり、切なくもあり。

今や、そんな地獄の炎も炭となって
砂漠のような毎日だよ。

やっぱり、恋愛って必要なのかなぁ。
でも、先日、久々にマッチングアプリで
声をかけてくれた人がいて
「おいくつですか?」と聞かれて
「52さ…」と書きかけて
ヒィ〜!!!!(((( ;゚д゚)))
こんな年で何始めようとしてんの?!
無理!無理!!


年齢とか、誰かの相手とか、
気にせずに進んでいける人のほうが
恋愛偏差値は高いんだろうなぁ。

それでも僕は、
山田詠美さんの小説を読んでる方が
幸せです。


血も涙もある(新潮文庫)
山田詠美
新潮社
2023-08-29



「ジャニーズ」の名称はなくなっても
「ジャニタレ」とか「ジャニオタ」って言葉が
なくなるのは寂しい。

「旧ジャニ」とか言うのかなぁ。

韓国みたいに、英字
「JME事務所」とかどうだろ?
「ジャパニーズ・ミュージック
エンターテインメント」の略で
「JME」


実は
「ジャニー・メリー・エターナル(永遠に)」
の意味で、隠れキリシタンみたいに
ファンだけは、心の中でそう呼んでるの。

|ョ゚Д゚ll))怖ええわっ!

でもさ、会社の男の人に「ジャニって何?」
言われてさー。知らん人は知らんか。

そういえば、友だちに今さらながら
『エルピス』観た、と言われて
プチ・エンジェルだったでしょ?!」
言ったら、「ハ?なにそれ?」て。
そうなんだよ、この事件のことも
知らない人多いんだよ。


僕にとって、
ジョンベネ、木嶋佳苗と同じくらい
インパクトの強い事件なんだが。


もちろん、僕はスポーツイベントには
まったく疎いし
人それぞれ気になるものは違うけど、

関東大震災後の朝鮮人虐殺とか
歴史からなかったものにされそうだったり。

そんななか、琵琶湖近くの介護療養施設で
100歳の「上級国民」の男性が死んだ事件で
出会った捜査官と、施設スタッフの女性

(映画化で、松本まりかはわかるけど
福士蒼汰がこんなセクシャルな役をやるなんて
自分も年を取るやなぁ)



吉田修一さんの『湖の女たち』
突然話の舞台は、第二次大戦前の
ハルビンの日本軍第731部隊へ。


ぶっ込んでくるなー

僕は、こっちのテーマで
もっと読みたかったよ。
日本のエンタメは、
こういう臭いものには蓋をしろで
明らかにしないからさ。

(でも『福田村』は怖くて観に行けない
臆病な僕)

この映画も、
731部隊についてはどう描くんだろ?
まさかインモラルな関係にテーマを絞って
こっちはすべてカットとか?!

「悪意」は、抑えられない、止まらない
てのを薬害事件とか、いろんな方向から
描きたかったんだろうけど
今は「悪意」なき「善意」の押し付けのほうが
タチが悪いし、怖いからなぁ。

いや、『悪人』は妻夫木や深津絵里を
『怒り』は、松ケンや宮崎あおい、森山未來、
妻夫木と綾野剛をイメージしながら読んだのもあったけど
やっぱり、福士蒼汰を思い描いて読んじゃうと
素直な男の子のイメージなもんで
この役をできるのか?化けるのか?て半信半疑
ちょっと萎えてしまう(心がね!)とこもあり。


まぁ、「悪意」だらけのニュースばかりを
「悪意」だらけで追いかけてる僕に
言われたくないだろうけど。


湖の女たち(新潮文庫)
吉田修一
新潮社
2023-07-28


結婚や子供の有無とか
幸せとは関係ないと言うけれど
老いた認知の怪しい母とふたりだけでいると
この先……て
暗い気分になるときもあり。


そんなとき、子供の声や未来が
傍にあったらまた違うのかなぁ
、て。

好き勝手に楽しく生きてても
年齢にこだわったり、
死ぬまで(心や頭が健康じゃなくなったり)のこと
めちゃくちゃ考えちゃう。

(家やお墓とかシリアスなことじゃなく
あと何回旅行できるんだろ?トカ)
白髪を見つけて抜いちゃうのは、
そんな「老いのカウントダウン」を
止めたいのかも。


2、3日前に突然、目の前がかすんで
スマホの文字が読めなくなって
うわっ!これが老眼ってやつか!

(VIVANT考察やジャニのこととか
遅くまでネット見すぎてるせいか)

そんなときに読んだ
益田ミリさんの
『ツユクサナツコの一生』

数日前に『ヒトミさんの恋』に
そんな「ハマらなかった」とか
偉そうに書いてたくせに、
掌返し!!!

漫画を描きながら
ドーナツ店で働くツユクサナツコ32歳

コロナ禍で、さらに言動も制限されてる
ちょっと不安で閉塞的な毎日のなか
モヤモヤした気分や、ほっこりした優しさを
描くいつもの話かと思いきや!!!


ぎゅぎゅぎゅーと胸をつかまれる出来事が!

いや、そう、どんな人だって
結婚してても、独身でも、子供がいてもいなくても
男でも女でも、いくつでも
明日のことなんてわからない。

エッ?!て、読みながら
本を抱きしめちゃったよ。


いま確かなものは、
自分の中にある「好き」って
気持ちだけなんだよなぁ。
自分が「好き」な人に出会って
「好き」なテレビや映画を観て、本を読んで
「好き」を探しに、感じに
どこかへ旅しよう!!!
って
そんなシンプルなこと思った。

まわりの友だち、みんなに読んでもらいたい本
まぁ、そういうことを伝えたくて
僕は、今日もブログをこうやって書いてるんだ!


ツユクサナツコの一生
益田 ミリ
新潮社
2023-06-29




『ボクらの時代』で菅田将暉が
LINEの未読「1万超」を告白してたけど
ありえない!
僕、この1、2週間、ジャニ案件で
LINEのやりとり「1万超」だよっ!

僕は、「ジャニーズ解体」
事務所は、グループ名と楽曲の使用を認める条件で
再就職先を見つけてあげるのがイイと思うのだが。

いや、周りもジャニオタいっぱい
(怒りの矛先を被害者や広告契約を取りやめた
企業に向けるような人はいないけど)
いろんな想いがあって。
でも、「好き」ってそんなもんだよね。
年齢と共に、経験や知恵も身について
頭おかしい状態てそんなないけど
「恋愛」や「好き」は狂わせてくれる。
それをいくつになっても経験できるって
ある意味、幸せなことだよなぁ。

そんな時に読んだからか
職場の人が貸してくれた
益田ミリさんの
『ヒトミさんの恋』

すんごく面白くて、
そして気持ち悪くもあり(′∀`)

週刊文春で連載中の『沢村さん家のこんな毎日』の
娘ヒトミさん(40)と14コ下の後輩との恋物語。

あぁ、身に詰まる。
あぁ、40歳どころじゃないよ。
僕ら50代もだよ。

10代とか20代にアンアンや女性誌読んで
竹内まりや、ドリカム聴いて、カラオケ行って
海外行って、美味しいもの食べて、
オシャレして、女友達をおしゃべりして
ジャニーズや誰かにハマって推し活して。
いやなこともあるけど、
きれいな夕日や虹を見て、
今のこのわたしが幸せ…。

ありがちー、周りにいそうーなヒロイン

貸してくれた人は
欲望が雑多(“雑で“多い”)なんだよ。
>全然“深く”
はないくせに。

言ってたけど…確かに。

あれしたい、これしたいはあるんだけど
そこにのめり込むほどの執着や熱を感じられなくて
傷つく手前で、安全地帯にいるような。


恋愛とか、人生って、もっとどうでもよくて
感情もぐちゃぐちゃで、整理しきれなくて
後悔しまくって、もう途中でどうでもよくなる
矛盾だらけの僕だからか?
そんな「丁寧」に、ささやかな日常
過ごせるのだろうか?!
読んでて、朝から白湯でも飲んでろ!チッ。って
このマンガをイジワル目線で読んでしまい。

14歳下のコとの恋愛は
それはそれで、ちょっと気持ち悪っ!だし。
(でも、羨ましい)

今の時代、“頭おか”は極端だけど
そんな「物分かり良く」なきゃいけないのか。
フラット」な立ち位置じゃなきゃいけないのか。

それもそれでどうなの?て。

『こっち向いてよ向井くん』の最終回もだけど
恋愛って、切った張った
やるかやられるかの勝負じゃないの?!
みんな自分に
心地「イイ人」「イイ関係」でいたいの?

ちょっと物足りなかったー。

でも(相談してるうちに、付き合い出すトカ)
そういう人の方が
いつでも愛するパートナーが傍にいそう。


僕は、ジャニーズや芸能人
会うこともない人たちのことに
こんなに時間を費やしてて、
いかがなものか。


ヒトミさんの恋
益田 ミリ
文藝春秋
2023-08-28



昨晩は、会社の若手らとカラオケ大会
意外にみんな昭和の歌を知ってても(親の影響)
「産まれてませんが」…('д` ;)

あぁ、みんなが「懐かしいっ!!」て
盛り上がるのは、この曲なんだ
…と世代のギャップ
(僕は、すでに働いてたよなぁ…('д` ;))

それでも、タンバリンを片手に
ずっと飛び跳ねてたせいか
体力ギブ

6時間カラオケして、そのあと
「飲みに行きましょう!!」って若者たちに
(カラオケも飲み放題だったのに!)
「わ、若い!!!」て
自分が一人50代のことを痛感!!


でも、エンタメは、タイムマシン
一気に、時代を超えて、気持ちを運んでくれる。


ネトフリで、なぜかオススメに出てきた
(僕はあまりアニメを観ないので)
『スキップとローファー』



ヤンキーやいじめとか、何か特殊な能力を持った
学校生活より
ごくフツーの公立進学校の青春!!
(東京の西高校がモデルらしい)

行く行くは東大法学部→官僚を目指して
石川県から上京してきたピュアなヒロインの
ドタバタラブコメと思いきや!!!


生まれも育ちも東京の爽やかで
女子に告白されまくりのイケメンが
なんでもスマートにうまくこなしてしまう彼が
高校生活を、不器用でも、手探りでも
「一所懸命」エンジョイして、
心がケアされていく話だった!


あぁ、カッコいい人も大変なのね
(美人で、隠キャに敬遠されちゃう美人も)

今って『バービー』のケンもだが
容姿端麗なイケてるキャラも
(逆に、ちょっと意地悪な子もヲタも)
その貼られてる見た目や属性のレッテルとは違って
内面にはいろんな葛藤や不安、自己肯定感
そういうのも描かなきゃいけないから
クリエイターは大変だ!


いや、僕なんて、性格はどう捉えられようが
外見さえ良く見らればいいんだけどぉ!!!

先日、別の会社の人とランチしてた時に
「高校時代は暗黒時代だったので」と言われ
ヘッ?!「暗黒」って?!と。

自分の学生時代は自分のセクシュアリティで
悩んでばっかで、内面と向き合うことしてなかった!

うーーん、何が辛かったっけ?って
思い出してた時に、
僕は、いわゆる「コウモリ」だったんですよ。
誰にでもいい顔して、誰にでも喋りかける。

この休み時間は、スクールカーストの1軍と
キャッキャ笑って。
2限目の後は、教室の端っこでマンガ談義してる
ヲタグループに漫画を借り。
学食に向かうかっこいい人の後を追いかけ
放課後は女友達とコックリさんやって
部活が終われば、誰かとミスドに行って、と。

そんな時、ハテ?修学旅行!!!
誰ともいるってことは、どこにも属してなくて
僕は、どのグループに入るんだ?!
もしかして、あぶれるんじゃね?!

一人ぼっちになるんじゃ?!って
修学旅行の班決めを決める日まで
すごく怖くて、気分が暗くなってたことを
35年ぶりくらいに思い出したよ〜〜。


まぁ、みんなのサークル外の、みそっかす状態は
この会社員生活の、今日の、今までに至るんだけど。


あぁ、青春時代、うまくいかなかったことが
大人になると、いい面で捉えられたり
「三つ子の魂百まで」じゃないけど
苦手なことは、全然克服できてなかったり。


でも、学園モノ観ると、
いまだに胸がドギマギしたり
熱くなったりするんだよなぁ
、と
再確認できた『スキップとローファー』

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