SuchmosのYONCEが
「母親が好きで、胎教がユーミンだった」って
ユーミンのトリビュートコンサートで言ってて。

いるじゃん。
「親がジャズを聴いてて…」
「ビートルズが好きで」影響を受けたって人。

なんかオシャレだよね。
センスや音感の英才教育。
うちなんて、小さい頃聴いていたのは
同じカタカナでも
ロス・インディオス&シルヴィアだもん!

僕が、両親から踏襲したのって「映画鑑賞」
(盆暮れは『男はつらいよ』必修だったもん)

そんな母親が、先週、公開と同時に、
『ボヘミアン・ラプソディ』
観に行って泣いた、泣いたと。
( ゚Д゚)エッ?!世代じゃないでしょ?!
クィーンなんて知ってるの?!

『美女と野獣』や『グレイテスト・ショーマン』
とかミュージカル映画と間違えて
観に行ったのでは?!


そしたら、結婚して、仕事をやめて、
子育てでいっぱいいっぱいのとき
彼らの音楽をよく聴いてたんだって。

親の知らない顔
昨日もNHKの『SONGS』が
「クィーン特集だ!」と起きて待ってて
女優の杏が推す『39』や『Save Me』を
「あぁ、好き好き、歌詞がいいんだよね」とか
僕が知らない楽曲にさえ
テレビに向かって相槌打ってるの。

そしたら、妹もこの映画を鑑賞後
LINEを送ってきて
「小さい頃、家でよくクィーンがかかってたよね」と。
ええええええーーー。
全然記憶ないんだけどΣ(゚д゚;)

同じ家で、年子で育ったきたのに
ドンドン!パン!ドンドン!パン!
リズムを打っていた妹は、

大人になって、英語も流暢にマスターし
今や、海外暮らし。
別れた人に会った、別れた渋谷で会った♪と
しなを作って歌っていた僕は
今は、渋谷でドメスティックに働くおじさん。


いやーー、人に歴史あり。
親もNO LIFE、NO MUSICだったのね。
まぁ、母親がどんな思いで
「泣いた、泣いた」のかは
怖くて聞けないけど
(エイズやゲイを息子に重ねてたとか?!)
僕も、泣いた泣いた。
いや、それがなんで泣いたのかが分からないの。


映画自体は正直よくあるバンドもの。
「売れたい!」って才能ある若者たちが
世界中で知られるようになり
そのお金や欲に群がる大人たち。
お酒とクスリとSEXに溺れていき
仲間を裏切るスターの光と影。
栄光と挫折のヒストリー
なんですよ。

なのに、なんで、なんで、なんで
こんなにドン!ドン!パン!
ドン!ドン!パン!
体がリズムを取るの?!
心が揺さぶられるの?

あの小さい体で前へ突き進んでいく
フレディに、そして彼を囲む
クィーンの仲間たちの姿に、泣けたのか。

知らないおっさんの歌なんて聴きたくないから
「応援上映会」なんて行きたくないけど
WE Will ROCK YOU!
知らぬ間に、足踏みして
声出しちゃってたらどうしよ
って

思わず自分が歌ってないか
口を押えて確認しちゃったもん。


IMAXで観たせいか、
映画館の地面が揺れる
ラスト20分のライヴエイド
音楽の力ってすごいなぁ
そして、音楽、写真、衣装、
演技、文学、戯曲、美術
あらゆるものを含んでる映画は
最高芸術なんだよなぁ、て思ったり。


性的描写も激しくやりたい!って
言ってたサシャ・バロン・コーエンが
主役を降りたときは同性愛設定なくなるの?
どうなるかと思ったけど
(僕がエイズを知ったのは
フレディ・マーキュリーだった)
『ナイト・ミュージアム』のエジプトの王子の
ラミ・マレックが
こんなにフレディの人生を
生きるなんて!!!

ハリウッド恐るべし!
日本だと、実在の人物やると
ヅラが変だったりして
パロディか再現ドラマになっちゃうんだもん。
たとえば、安室や秀樹なんて
いくらでもドラマチックに映画化できると思う。
引退することを考えながらの
台風が来るか来ないかの25周年沖縄公演や
病身からの復活コンサートとか
いくらでもクライマックスにできるじゃん。
でも、それを映像化する監督も会社も
演じることのできる役者もいない。

あぁ、明菜の人生が映画になったら
『ミ・アモーレ』でレコード大賞取った時も
金屏風の前での記者会見も
目線や涙の流し方、指の動かし方も
なりきって、演じるのに!!!


親日家だったフレディが
日本に来るたびに行ってたお店が

生森明菜さんが働いてて
歌ちゃんがパーティもやった
「九州男」さんだったなんて!!
僕も、フレディと同じ場に足を運んだと
思うと感慨深い。


そしてフレディが一番最初に覚えた
日本語が「パンツ ヌイデ」ってのもステキ。

(ネットでの噂?)
いくらでも脱いだのに!!
ドンドン!パン!ドンドン!パン!