中学生時代の友だちが
海外に赴任することになり、壮行会。
超オシャレなお肉と
クラフトビールの店に来たのに…
みんな、文字が読めない!て
「自撮り棒かいっ!」ってくらい
メニューをどんどん離していく姿

あぁ、年を取ったのを実感。
(2軒目は、注文は全部、
QRコードを読み取る形で
「スマホが見えない!見えない!」て)

会話の内容も健康、そして人生の残りを
どうやって生きていくか。

今は、元気に、
働きに行ける場所があるだけ、いっか。

それに、自分のことはよく分からんが
「仕事(職場)が合ってるよ」
周りには言われるから
それも良いことなんだろうな。
(元々「やりたい仕事」とかもなく
「結婚しなくても、ゲイでも
とやかく言われない」職業にした)

だって、絶対向いてない仕事!!なのが
「殺し屋」
そもそも、僕は、緻密に計画を立てる
東野圭吾のような犯罪は無理。

なのに、あんなに「待って待って」
「冷静に」人を殺して、その場を離れて
誰にも「しゃべらない」
「秘密を保持する」

もうゼッテェ無理!!

殺し屋稼業を淡々と描く
『ザ・キラー』



もう呪詛のように、いつも書いている
納得いかないアカデミー受賞者だけど
2010年の監督賞は
『英国王のスピーチ』じゃなくて
『ソーシャル・ネットワーク』の
デヴィッド・フィンチャーだろっ!

あくまでも好みですけどね。
僕は彼の冷たい硬質な映像が好きなのかも。

そんな彼と、マイケル・ファスベンダーの
コンビの「殺し屋」モノって言ったら
期待しちゃうじゃないですか。

冷酷でスタイリッシュな映画…
パリの夜
スマートウォッチで脈拍を測り
ヨガで準備し(体が軟らかい!!!)
狙撃銃のスコープに、鋭い視線を合わせ…

アレ?Σ(゚д゚;) 的外れた?!

そっからは、オシャレな音楽(ザ・スミス)で
緊張感あふれる逃走→復讐劇
になってるけど
もし、ドリフの場面転換の
あのBGMがかかってたら
ドジっ子暗殺者の物語
だよね。

実際、SNSでは、“コメディ”
“自意識過剰な男のマヌケっぷり”
とか
感想もあり、ええええ、そうなの?!
もう映画を見る目が全然ありませんでした。
ごめんなさい!
ですよ。

映像美と独り語る殺し屋の美学
んーー、マンダム!
♪ダバダー♪違いのわかる男の
意識高い系の映画かと思ったら

それをバカにしてたのか?!

いや、いや、それでもサスペンスフル!
オールスター感謝祭の相撲での
チャック・ウィルソンを彷彿させる
瞳孔の開いたマイケル・ファスベンダーが
カッコいい!
(意味なく、また全裸になってるし)

殺し屋、性依存症、奴隷農園の支配人
エイリアンのアンドロイド
X MENのマグニートーに
毎日黒いタートネックのスティーブ・ジョブズ
どこか壊れた、心が欠けた役をやらせたら
ピカイチ!!!

彼こそ、
ストイックな「役者」が適職だよ!

あぁ、いつまでも、無表情で
その冷たい視線で見つめて!