松任谷由実のオールナイトニッポンTVっーーー!
「こんばんわ松任谷由実です。お会いしたかったですよマリリン(低い声)」
「いえ、こちらこそ、ユーミンさんは、もう人生の“神様”でしたから」
「えぇっ。よく言われます、生き神様って(笑)。
マリリンは見た目、結構普通の男の子なんだね」
「どんなんだと思ってたんですかぁ?」
「わっ!声が高い。喋れば、生温い風が吹くんで、分かりますねー」
「そう、声が変わらないって言われますねぇ。
この前小学校のときの同窓会があったんですけど、
みんなに言われました、声や喋りが変わらないって。
でも、その頃って変声期前だから、絶対声違うはずなんだけど」
「あたしは、話す声も歌う声も低いんだけど、
そういう女なのか、男なのか、いくつなのか分からない
アンドロギュノス的な声質がね、
あたしの一番の武器なのかな?って最近やっと思えるようになってね。
それに、この声が、マリリンみたいなゲイの子たちに
共感してもらえるのかもしれないですし。
(中島)みゆきとあたしは、2丁目には足向けて寝られませんから」
「カラオケでユーミンの歌が、一番キー合いますもん。
でも、歌詞に入りこみすぎて、わざと痛い恋愛をしてきた気もするんですよ。
『青春のリグレット』の♪わたしを許さないで、憎んでも覚えてて♪に
恋が終る頃は、ずっと覚えててもらおうと、憎しみ合いの泥試合ですよ」
「よく言われます、あたしのファンは婚期が遅れるって。
でも、マリリンは今の彼とは結構長いんだよね?」
「ユーミンさんも結婚生活長いんですよね」
「30年。もうここまで来ちゃうと、“ここだけの話”とかも出来ない」
「ええっーーー30年ですかぁ?秘訣はなんですか?」
「我慢(笑)」
「でも分かります。美しい景色や楽しい記憶は彼と一緒に共有したいって
気持ちは、あるんだけど、男の人になにも期待しちゃいけない、
どこで“妥結”するか、諦めるかっていうのは、大切ですよね」
「でも、恋愛以外にも、続けてるものがあるじゃない」
「そうなんですよ。2006年、あたしの一番の出来事は、
ブログを始めたことなんです。
最初は友達20人くらいしか、見てくれる人がいなくて
どうやって広げるんだ?って。
こんな面白いこと書いているのに、もったいない!って
自画自賛して、残念がってました(笑)。
で、今多くの人が来てくれる様になって
逆に怖いですね。毎日こんなつまらなくていいのか?って。
今日初めて訪れてくれた人、昔のほうが勢いあるから
それ読んで判断してっーーーて。
・・・つまらなさは変わらないんですけどね
波が引くように、一気に読者が離れていったらどうしよう?って」
「あたしは、ポップスの世界で生きてきてね
それこそ、売り上げの順位だ、枚数だって切った貼ったの中でやってきて
逃げ出したくて結婚しちゃったり(笑)、
松竹梅の竹の下くらい落ち込んだりもあるんですよ。
けどね、やっぱりその中で走り続けていくことが
あたしの使命っていうか、
多くの才能が集まって作り上げた“松任谷由実”の
存在意義なのかもしれない」
「走り続けていいんですかね?
実は、山田詠美さんの『ぼくは勉強ができない』
マンガの『BANANA FISH』をブログで書いたとき、
もうこれでいいのかな?って思ったりもしたんだけど
懲りずに書いているんですよね」
「続けることも、ひとつの才能だもの。
それにマリリン、止まれないよ、ブレーキ壊れちゃってるもん」
「そうですね(汗)、来年は年男なんで、イノシシの猪突猛進ってことで
さらに妄想特急ですね、走るしかないですね」
「年男ってことは24歳?(笑)、あたしも43歳になりますんで(笑)
お互いね、まだまだ走っていきましょう」
「ユーミンさん、結婚30周年ですよね、年が合わない(笑)」
「本当にね、人間が、ほかの動物と違うことは
“言葉”を持っているかどうかで、
あたしは、その言葉を媒介にして、ミュージシャンっていう
歌を、人の心に届ける仕事が出来て、幸せだと思うんですよ。
マリリンも、その“言葉”で、誰かを傷つけるんじゃなく
楽しいブログを書いていってね」
「ありがとうござます!あたしがユーミンの歌で好きなのは
歌詞が、主観かと思ったら、風景を歌ってみたり
全方位で聞けるじゃないですか。
そんな風に、“あたしが、あたしが”ばっかの自己主張じゃなく
いろんな立場の人が、読みやすいブログにしていきます!」
「無理だと思うよ、だってマリリン、押し付けがましいもん(笑)」
「実は、明日から、いや、あと何時間後には旅立ってしまうので
今年のブログは、これで最後なんですよ
ユーミンさんに、今日は会えて良かったです!」
みなさん、この10ヶ月ブログに遊びにきていただき
本当に、本当にありがとうござました!良いお年を!
HAPPY NEW YEAR!!!