日本人が海外に自由に行けるようになったのて
1964年なんだ!?
そして、『サザエさん』の作者
長谷川町子さんが、そんな黎明期に
こんなに、見知らぬ場所に興味を持って
海外に行きまくってたとは!?


『サザエさん旅歩き(海外編)』

彼女は『マー姉ちゃん』でも描写されてたように
クリスチャンの家だったからか
イスラエルとかヨルダン聖地巡礼もしてて
かなりアクティブ。


海外旅行に行くことを言いふらし
お土産が大変になったり
日本の空港で読者にサインをしてるうちに
お金が入ったハンドバッグを置き忘れたり
欧米のチップに、ケチりたくなったり
逆に、興奮状態で無駄遣いしたり
すみからすみまで清潔なスイスに飽きて
三面記事満載な日本の刺激を思い出したり。

あぁ、サザエさんがこんなに長年愛されるのも
納得の親近感満載の旅エッセイ。

僕は、旅日記を本やブログで読んだり
じつは書くのも好きなんだけど
書くなら、読んだ人がひとりでも
「ここに行ってみたい!
見たい!食べたい!体験したい!」

って思ってもらいたい。


僕自身は、「昭和」というより
「平成」の旅なんだけど
昔は禁煙席があったよなぁ
帰りの便の予約を確認する
リコンファームとか
面倒くさかったなぁ。
メールもない時代、1カ月とか
親に連絡もせず
よく南米やアジアを回っていられたなぁ
(親も心配しなかったのか?)
その不便さも、楽しかった。

でも、旅エッセイの中には
アジアとか近隣諸国でありがちなんだけど
「どんなに不便だったか」
「遅れてるか」を不満タラタラを
書き連ねている人もいて

その違いも含めて、旅行って楽しいんじゃん!
せめて、笑わせろよ!!!

長谷川町子さんの率直な驚きや感動
そして必ずオチをつける姿勢
漫画やイラスト満載のを読んでて

(あと、直筆の美しさ!!)
カータンじゃん!て思ったり。
あぁ、また一緒に台湾行きたい。
コロナ前のように、読者との台湾旅行企画
復活できないか。
(もはや日本円弱くて高いけど!)

サザエさん旅あるき 海外編
朝日新聞出版
2023-11-07